
(酒井順子著)
★★★★(ベアの満足度)
大おばあさん時代を迎えてということで、
おばあさんを紹介し、
様々な角度からおばあさんを検証(?)するエッセイ。
まずは著者のおばあさんのご紹介。
もうすぐ100歳。
祖父の自伝から、祖母としてしか思ってなかったけど、
一人の女性であったことに気づく。
がばいばあちゃん、料理系おばあさん、姥捨て、
いじわるばあさん、森光子さん、庭系おばあさん、
作家、かしずかれるおばあさん、
生活系、旅をする、たたかう、アートと
切り口は様々。
孫を見守る優しいまなざし、凛とした姿勢、
家事を一手に引き受け、
家族、家庭を守り続けたおばあさん。
年長者として、敬う気持ちだけでなく、
おばあさんって本当にスゴい!
と思う本でした。
今日、「成年後見人制度」の研修会に行ってきました。
この本とスゴくリンクしてしまって、
20年後、日本の高齢化社会はどうなっているんだろう。
今以上に、おばあちゃんが強く、たくましくなっているのだろうか?
そして、何歳から、
おばあちゃんゾーンに入って行くのだろうか?
最近、洋服をどこで探したらいいのかなと
スゴく迷っていて、
でも、まだ商店街のブティックに入るには
若造だぞと勝手に思ってしまっていますが...。
さすが、「負け犬の遠吠え」の著者、
違う切り口で揺さぶりをかけてきますなあ。