(村山由佳著)
★★★(ベアの満足度)
35歳の脚本家が主人公。
夫は仕事を辞めて、彼女を全面的にサポート。
執筆と農業の穏やかな暮らし。
恩師でもある演出家との浮気。
夫からの自立、自分の気持ちに気づいてしまう。
...ここまではちょっと過激ではあるが普通の小説。
依存しがちな女性の自立の物語でよかった。
しかし、彼女は、体が疼く恋愛体質。
自立後は、ほとんど仕事をしていないのではと思うほど
男性とのシーンばかり。
著者の特徴でもあるんだけど、
ストーリーの運びが丁寧で、これでもかというくらい
気持ちの動きが説明されている。
でも、それで500ページは正直、長すぎる。
キリンのような先輩の優しさには、
心がぐらっとするけど、都合のいい男の人に描かれ過ぎ?
話題の本を読んでみたかったのですが、
ちょっと辛口の読後感。
もう少し、余白を感じたかったかな...。