弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

イラストで解説!不貞の慰謝料請求(請求編)!

2018-04-23 | 【不貞問題について】
茶色猫家妻 と 白色猫家夫 の不貞が発覚しました。

詳しくは:イラストで解説!不貞の慰謝料請求(登場人物編)!

茶色猫家夫は、

茶色猫家妻 と 白色猫家夫 に不貞行為を原因とした慰謝料請求をすることができます。



はい。青色の矢印が請求の矢印です。

茶色猫家夫は、

茶色猫家妻 と 白色猫家夫 の2名両方に請求をすることができます。

ただし・・・、

茶色猫家妻だけに請求することもできます。



ただし、私の経験では、

配偶者である妻にだけ請求をする夫は珍しい印象があります。

茶色猫家夫が、無資力で慰謝料請求をするだけムダ・・・というケースや、

もはやどこに行ってしまったか、分からないというケースがイメージです。


当然、

白色猫家夫だけに請求することもできます。


茶色猫家夫が、茶色猫家妻と離婚をしない場合には、

この請求が一番多い印象です。

収入等の事情もあるので、一概には言えませんが、

配偶者に対する慰謝料額 ≧ 不貞相手に対する慰謝料額 という傾向があるようです。

これは、配偶者に対して貞操義務を負っている配偶者の方が、

悪いのではないか・・・という考えが、

根底にあるのではないかと言われていますが、

理論上の説明はなかなか難しいです。




茶色猫家夫と茶色猫家妻が離婚になった場合は、

双方に慰謝料請求をすることが多いです。

不貞の慰謝料について法律家が集まって検討会をした時に、

「離婚していないと慰謝料の考慮要素にしづらい」という意見もありました。

「険悪になった」「別居している」「離婚調停中だ」・・・色々な状態があるので、

かなり厳しい意見の印象ではあります。


弁護士  生井澤 葵(なまいざわ あおい)

◆プロフィール◆

埼玉県熊谷市の弁護士 ・ 中央大学法科大学院実務講師 ・ JADP認定夫婦カウンセラー資格取得

離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。

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