破産管財人 や 破産申立代理人の時、
破産者(申立人)の家計簿チェックは、大切なお仕事になります
他のご家庭の家計簿のチェック・・・なかなかない、不思議なお仕事ですよね
さて、
ここから少し、破産管財人あおい先生として、
破産者ひまわりねこさんとお話をしてみたいと思います
「ふむふむ。
ひまわりねこさん 家計簿を頑張って書いて来てくれてありがとうございます。
家計簿はできるだけ、細かくしっかりつけてくださいね」
(・・・・・・。いきなりな設定だな)
「ひまわりねこさん???」
(うわ~~~あおい先生、ノッちゃってるよ)
「・・・あい」
「ところで、ひまわりねこさん?
家計簿を見ていて、ガス代金の欄が、空欄になっているのですが・・・。
いただいた通帳を見ても、ガス代金の引き落としはないんですが。これはどういうことですか?」
「おうちが おーるでんか だからです」
「ああ・・・なるほど・・・。
では、水道代金はどうですか?
水道代金は2か月に1回の請求だと思いますが、
2か月分の家計簿、どちらを見ても、空欄なんです」
「いどみず だからです」
「あ・・・なるほど・・・。
疑って色々聞いてしまってすみませんでした」
・・・と、このように、
家計簿チェックにも意外性があるものなのです。
家計管理をきっちりしていただく目的に加え、
引き落としされている筈のもの(水道光熱費、携帯電話料金、法テラスへの支払や、保険料等)が、
通帳に表れていない・・・等から、
申立書に記載していない口座を探すヒントにもなり得ます
家計簿チェックの奥深さはかなりのものですので、
私もまだまだ修行中でございます。
弁護士 生井澤 葵(なまいざわ あおい)
◆プロフィール◆
埼玉弁護士会所属
埼玉県熊谷市の弁護士(4月より埼玉県越谷市の弁護士) 中央大学法科大学院兼任教員
JADP認定夫婦カウンセラー資格取得 埼玉弁護士会司法修習委員会セクハラ相談窓口
離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。