身柄事件で執行猶予が付いた時、
手錠がバッグにしまわれる様子は、
毎回心が震えます
何か悪いことをやったと疑いがあり、
逮捕されて、留置所に入れられ、
その後、
勾留されて、さらに留置所に入れられ、
起訴されて、保釈とはならず、さらに留置所(※)にいた場合・・・
※拘置所の場合もあります。
刑事裁判の法廷には、
護送車と呼ぶ車で留置所から裁判所に移動して、
法廷には手錠・腰縄で入ることになります
手錠・腰縄は外されるタイミングは、裁判官が入って来て指示をした後です(※)
※このタイミングについては、日弁連から申入れ等がされています。
司法修習生の時に、
この手錠・腰縄を近くで見て、私はかなり衝撃を受けました
ええ・・・
人として生を受けて、成長して、今があるのに、この紐は???この手錠は???
・・・上手く言えないのですが、
見るだけで涙がにじむような感覚です
恐ろしいことに、慣れとは怖いもので、
司法修習生の時のような涙は、今の私にはにじんできません・・・。
それでも、
執行猶予判決が出た時、
入廷するときには、手錠・腰縄だった被告人が、
出廷するときには、何の拘束なく、法廷の外に歩いて行ける様子は、毎回、小さく感動します。
そして、
手錠と腰縄は、警察官のバッグの中へ・・・
ここからが、弁護士らしい小ネタなのですが、
被告人が留置所から裁判所に護送されて来た場合、
被告人が留置所内に持っていた荷物は、留置所に置きっぱなしのことが普通です。
ですので、
判決が出ても、被告人は・・・手ぶら状態
それはそれで困ります
荷物取りに行かないと
ということで、
喜びのあまり、そのまま外に飛び出す・・・
という雰囲気はなく、
手錠も腰縄もありませんが、
自分を連れて来たメンバーに囲まれながら、
まぁ・・・一旦は警察署に帰る・・・ということが多いのです。
司法修習生自体の私は、この「便宜」が分からず、
執行猶予判決が出て、身体拘束が解かれたのに、
どうして、同じメンバーに囲まれて歩いているのか・・・と不満でした・・・。
荷物を取りに行くだけです!大丈夫よ!
◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵(埼玉弁護士会所属)
埼玉県越谷市越ヶ谷1丁目11番35号
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電話:048-969-3801
(お電話の際には「ブログを見た」と言っていただけますと、
スムーズです)
◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士
中央大学法科大学院兼任教員(「生活紛争と法」「法文書作成」「民事模擬裁判」担当)
JADP認定夫婦カウンセラー
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