初めて管財人になる！
そんなあなたに送る、
フレッシュ管財人シリーズです
以前の記事で紹介したとおり、
管財人として正式に選任される前に、
「副本」が申立代理人より送付されてきます。
この「副本」を、
舐めるように見ることが、
選任前でありながら、最も大切な仕事とも言えます
ああ・・・当然、
玄人管財人！！！
レベルですと、選任後にとっても難しいお仕事が、
たくさん控えていますが（それはもう、アルプス縦断のように山あり谷あり）、
今回は、フレッシュ管財人！なので、
この副本の読み解きこそが、山場
になります
私は副本をめくりながら、
気になることについて、
付箋を貼りながら、ワードにメモをしていますよ
どこを注意深く見るかは、
私などのブログを見るより、
正直、
実務本を見て、
しっかり勉強したほうがいいと思います
部分的なアドバイスになりますが、
財産を探すという視点からは、
血眼になって通帳のコピーを見ることをお勧めします
水道光熱費が引き落としになっているはずなのに、
どの通帳を見ても、引き落としの記録がない場合、
提出されていない口座があるはずです。
自分名義の他の口座に送金しているのに、
他のどの口座を見ても、
同日に入金があった口座がない場合には、
やはり提出されていない口座を考えるべきでしょう。
また引き落としされているものの中に、
記載のない保険がないか、
コープ等の契約がないか、
財形等で落ちているものはないか、
逆に、
入金されているものの中に、
配当金がないか、
保険金がないか・・・などなど・・・！！！
全体としてお金がなくて困っている家計なのに、
お金をちょこちょことコンビニ等で下ろしていて、
手数料がめっちゃかかっている方（月々数千円になっていることもある）については、
この点を注意することもあります
このように 通帳読み解き道 は、奥が深いのです。
（だから実務本をきっちり見たほうがいいですよ）
あとは、
ご家族関係についてなどは、
同居のご家族のみ着目しがちですが、
別居の親族にも注意が必要です。
ご両親が亡くなっている等の場合・・・相続未了の可能性もあります
・・・ということで、
確認する場所がたくさん隠れています。
結局、
副本はとおしで日を置いて２回くらい見ないと、
見落としがある可能性があります（私の場合）
ちなみに、
このように目を皿のようにして記録を読み解き、
破産財団を充実させることは、
時に管財人の利益にもなります
金額によりますが、
管財人の報酬になることがあるのでございます・・・
とにかく、
副本を見て、疑問に思う部分については、
きちんとワードにまとめておいて、
面談の際に確認することがおすすめです！！！
ただし、
確認事項にもよりますが、
面談の際に伺うのが難しい・不意打ちになってしまう場合、
私は開始決定がされるとほぼ同時に、
申立代理人の先生に、
「伺いたいことリスト」としてFAX送信しています。
◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵（埼玉弁護士会所属）
埼玉県越谷市越ヶ谷１丁目１１番３５号
吾山ビルⅡ ４階
電話：０４８－９６９－３８０１
（お電話の際には「ブログを見た」と言っていただけますと、
スムーズです）
◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士中央大学法科大学院兼任教員（「生活紛争と法」「法文書作成」「民事模擬裁判」担当）JADP認定夫婦カウンセラー
離婚問題、不貞問題についての相談を多くいただいております。
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