これはこの辺の山にもあるホトトギスです。
ひとつの茎にたくさん咲く場合、葉の腋にひとつづつ花が連なります。
次に1000mほどの山に行った時に撮ったヤマジノホトトギス。ちょっと気高く感じがします。
次にわが家にあるやつです。昔、知人がくれたのがどんどん増えています。花は房状にまとまって付います。
家のホトトギスはどうもタイワンホトトギスというものらしいです。台湾杜鵑草、学名:Tricyrtis formosana )はユリ科ホトトギス属で台湾ではごく普通に見られる種で、日本では西表島に分布ということ。国内でも園芸用として植えられているそうです。
この家のタイワンホトトギスの葉が盛んに虫食いに会いました。
その原因はこいつです。形は恐ろしいです。うんこをぶら下げているのは愛嬌。花のつぼみのあるころにどんどん葉を食べ丸坊主に近くなりましたが花は無事に咲いています。アンテナのようなトゲが毒々しいですね。
その後この幼虫は姿を減らし、次のような蛹(サナギ)がいくつかぶら下がっているのを発見しました。幼虫が蛹になるのを「蛹化:ようか」ということを知りました。ネットで調べたら幼虫(いもむしなど)の形で枝などに留まり脱皮する形で枝に固定されるようです。サナギは枝に二点で固定され風に揺れないものもあり、こいつは一点でぶら下がっています。
こいつがある時、左に揺れ
右に揺れ
ブーラブラっというより、ピンッピンッピンッ言いう感じで自分で体を振っていました。羽化(さなぎが蝶になること)が始まるのかと期待して観察していましたが数分振っていて終わってしまいました。
余り近くで撮影したりしたので、止まってしまったのかよくわかりません。頭のほうの背中?に二つの金色の目玉のような模様が出てきています。
一昼夜経っても変わらずです。
幼虫が葉を食べたタイワンホトトギスと近くに植えてあるシロモジ。クロモジの枝に5、6個のサナギがぶら下がっています。これが何者なのか確認したくてしばしば観察しています。見ていない間にふ化して飛んで行ってしまわないか、全体を網で覆ってしまったらなどとも考えます。
実はひそかにこの幼虫~サナギは同じものかという疑いもあるのですが、ルリタテハでは ? と期待しているのです。ルリタテハは里山に行くとたまにお目にかかります。葉を閉じていると茶色の地味な蝶ですが、葉表に瑠璃色の弓型模様があり美しい蝶です。
以前家の庭でも見たことがありました。東・南アジアに分布、日本でも全国に分布します。
学名 Kaniska canace (Linnaeus, 1763 リンネさんの命名か)で、日本本土亜種 K. c. nojaponicum (von Siebold, 1824 シーボルトさんですね)として分類されています。ジャポニカムの前の「no」はカタカナの「ノ」に由来し、翅の青い模様の形を表しておるそうです。幼虫の食草はサルトリイバラが有名で、ユリ化のホトトギスも食草に入っています。
チョウについて
幼虫と蛹が 自庭のと同じようです。
羽化した姿が見られるといいですね。