おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

「新曲レコーディング」の顛末。

2005-05-27 22:24:20 | as a musician
 こんばんは、おらっちです。

 なんだか、日々の疲れが抜けないまま、やんわりと休日を過ごした感があります。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 
 さて、



 スタジオで新曲「make it real」のレコーディングしてきました!

 都内某所にあるおらっち行きつけのスタジオ。午前10時から午後1時までの3時間、みっちりと歌い上げてきました。

 が、

 録り直しです…多分


 録音機材を抱え、9時50分頃スタジオに到着。受付のお姉さんに名前を告げ、メンバーズカードを提出。譜面立てを1脚と、発声練習用のキーボード、ペダル・シールド類を貸してもらう。

 すぐにAスタジオに入り、セッティング開始。
 全ての配線・接続及び、マイクスタンドの調節、キーボードのセッティングなどを5分で行う。慣れたものだ。

 録音用のMTRを立ち上げる。コンプレッサーの電源を入れる。そして、マイクチェック。
 
 なんだか、コンプ(レッサー)のかかりが悪い。
 この、「コンプレッサー」という機材、音楽に携わったことのない方にとっては、馴染みの薄いものだろう。
 簡単に説明すると、普通、マイクを通して声を録音する場合、腹の底から力を出して張り上げた声と、蚊の鳴くようなウィスパーヴォイスとでは、ヴォリュームにすごく大きな差が出てしまう。大声の方を基準にヴォリュームを合わせると、小声が聞き取りづらくなる。逆に、小声を基準にヴォリューム調節すると、大声の方がキンキンとうるさすぎて、耳鳴りの原因を作ってしまう。
 そこで、この「コンプレッサー(通称:コンプ)」を使用するのである。
 大きすぎる音は抑え目に、小さ過ぎる音は音価を持ち上げてくれるのだ。
 これで、繊細な表現が可能になる。便利なシロモノだ。

 その、コンプのかかりが悪いのだ。

 セッティングを順調にこなしたのに、ここでタイムロス。
 様々なツマミを右へ左へ回しているうちに、なんとか、コンプがかかるようになる。接触不良だろうか?修理に出さねば…。

 キーボードを借りてセッティングしたのだが、思わぬタイムロスに、発声練習は今日録音する「make it real」を歌いながら行うことにした。4~5回繰り返し歌う。と同時に、自分の声にかけるエフェクト(エコー)の種類を選ぶ。

 迷った…。

 今回の曲は、ロックテイスト溢れる作品だ。バラードのように、トンネルの中で声を出した時のような「もわ~」っとしたエコーはいらない。かといって、何もかけないのは味気ない。

 またまたタイムロス。

 結局、録音を始めるまでに小1時間かかってしまった。時計は11時ちょっと前。

 
 ウーロン茶を口に含み、ゆっくり飲み込む。
 
 あ、そうそう、皆さんにいいことを教えてあげる。
 これは、おらっちのヴォーカルの師匠、「小柴大造」氏から教わったことなのだが、歌を歌う前(もちろんカラオケなども入ります)に、『乳製品・乳飲料』は

 タブーです!

 のどの粘膜に、さらに脂の膜を張ってしまい、声のコントロールが上手く行かなくなってしまうらしい。
 では、何がいいのか?
 小柴氏はいつもステージやレコーディングの際に、砂糖なし、ミルクなしのホット紅茶を飲んでいる。氏曰く、「ミルクが入ってなけりゃあ、別に何飲んでもいいんだよ。できればホットがいいけどね」…そっけない。
 後に聞いたのだが、脂っこい食事の後に歌わなければならないときは、紅茶やウーロン茶などの「茶色のお茶」、とくに食後でもなく、脂っこいものも食べていなければ、「緑茶」もしくは「ミネラルウォーター」がいいらしい。
 「茶色のお茶」は概して、余計な脂分を流してくれるのだそうだ。だが、たいして脂が喉の粘膜に付着していない場合は、歌う時に必要な脂分までも流してしまうため、緑茶や水がお薦めだとか。
 
 閑話休題。

 さ~て、REC(録音)ボタンをONにして、オケを流す。

 一通り、何も考えないで通して歌う。

 が、しかし、


声が出ましぇ~ん…


 やっぱ、発声練習って大切なんですね。いつもはレコーディングする前に30分ほど声を作るのだが、今日は、カラオケを歌うことで代用してしまった。もちろん、セッティングでのタイムロスを取り戻そうとするが故の苦肉の策なのだが、やはり後悔してしまう。
 でも、時すでに遅し…。
 時間は刻々と過ぎてゆく。

 いつものごとく、歌詞のワンブロックずつをこまめに、何回も歌いながら録音していく。いつも以上に時間がかかる。

 時計は12時を回った。後1時間。

 何とか声の調子が上がってきてくれた。
 時間ギリギリまで録音を続け、終了5分前に何とか最後まで録りきる。

 せっせと後片付けをし、Aスタジオを後にする。
 受付のお姉さんに譜面立てなどを返却し、金1,800円也を支払う。

 自宅に戻り、編集作業に入る。
 録音し終えた自分の声を何度も何度も聴き返す。

 しかし…、

 イマイチ…

 _| ̄|○ ガクッ

 耳の奥で、おらっちの歌声にオーバーラップするかのように、彼女の囁く声が聞こえる。



だめじゃん…


 一応、編集するにはしたのだが、皆様の耳に届くのは、録り直ししたヴァージョンになると思います。
 
 しかも、今日のレコーディングでは、

 ギターもコーラスも手付かず…

 _| ̄|○ ガクッ

 はたして、レコーディングをする時間的余裕があるのか?
 締め切りは6月15日…。
 
 乞うご期待!(逃)


 それじゃあまたね!バイバ~イ!!


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