松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

韓国の旅 北朝鮮との国境に着く そしてソールへ

2008年11月12日 | 北朝鮮「朝鮮民主主義人民共和国」の旅

もうすぐGanseongから30kmぐらいで北朝鮮の国境だ。

2008年11月10日月曜 くもり はれ 午後くもり はれ 
夜中にはげしい雨が降っていた。雨であればあと一泊しようと決めていた。
朝になると雲は厚いが雨は上がっている。8時10分前にモーテルを出発。
ガソリンを給油。一リットル1330フォン&1530フォンと看板が出ている。
110円から120円ぐらいだろうか。どこのガススタンドでもカードで
支払っている。

きのうの後半から7号線を北上している。づーっと一本道なので助かる。別
れ道や走行中もいたるところに7号線の標識があり見逃すことがないので
安心して走ることが出来る。ヨーロッパもそうだったが走行中も曲がったと
たんの道にも「○○○」と標識が立てられていたので安心して走ったことを
思い出した。

ついでに、、海外では高速道路のガススタンドの給油地点を「次○○km」「次
の次○○km」と標識が出ていた。これもやさしいサービスで助かった。日本
でもぜひ実現してほしいものだと思う。

ガンセオン(Ganseong)が北のはずれの国境かと思っていたらさらに30km近
く、くねくねと曲がりくねった道幅の狭い道を走ったところに行き止まりの国
境があった。車やバスはさらに先に進んで展望台まで行けると隊員の人が
おしえてくれる。申し訳ないがオートバイではダメだとていねいな言葉で
ことわられた。釜山から国境まで500kmぐらいだろうか。

普通国境の写真はどこでの国でも写真はダメのところが多いので、ここ
もダメだろうと思っていたが隊の建物は写真に撮ってはダメだけどゲー
トだけなら写真にとってもいいよとオートバイといっしょの写真を隊員に
撮ってもらった。これで一番目の目的を果たせて気持ちがすっきりした。
隊員さんありがとうございました。


国境に着くことが出来るだろうかと不安だった。ここが行き止まりの
東海岸の北のはずれが北朝鮮との国境。国境警備隊の人に写真を撮っ
てもらった。ありがとうございました。

今日中にソールにつくのは無理だろう途中で泊まることを考えていた。
給油したついでにソールまでの距離と時間を聞く。主人は200kちょっと
で3時間でソールに着くと話す。自分では到底無理だろう。ま、いける所
まで行って泊まろう、無理することはないからと自分に言い聞かせる。

これから向う方面は山々が連なっている。あの山を越えるのにはかな
りけわしい道になっていることだろう。コーヒをご馳走になって出発す
る。いま、12時10分。わたしの田舎の風景に似たところを走る、予想どう
り山道に入りカーブの連続がつづく。日本と同じ紅葉がきれいだ、紅葉
と言うより黄橙色で真っ赤の木の葉っぱはないようだ。

ゆっくりゆっくりカーブを走る。車はあまり走っていない。後ろからくる
車もない。お茶屋らしきお店が並ぶ峠らしきところを過ぎる、また雨だ。
ハンドルには雨と寒さ防止のためハンドルカバーを取り付けて、着物も
冬用のズボン下をはき上着も5枚重ね着して走っている。それでも寒さ
を感じる。

峠から下り切った所からきのうもそうだったが立派なハイウェイみたい
な道になった。あーこの道が続くようであればソールには早く着くなー
210kmと聞いていたソールまでは3時間で着いた。今15時だ。ガススタ
ンドで給油あと5kでセントラルに着く。

最初大きな湖かと思って走ってきたがソール市内で川であることがわか
った。川を挟んで左側にビル群の都心がそびえている。ハンガリーの首都
似にてるな。大きな川を挟んで何本もの橋で結ばれているブタとベスト
の街が首都ブタベスト。この辺でいいかと右にぐるーっと一回りして川を
渡る。

オートバイのお兄ちゃんをつかまえて「モーテル」「モーテル」と聞く「右
の方」と指さす。大通りに出て適当な場所の歩道に乗り上げてモーテルを
探そう。並んでいるタクシーの運転手に「安い」「スモール」「モーテル」と
聞くがなんとも要領を得ない。

二台目、三台目の運転手に聞いてまわるやっぱりだめだ。すると一台目
のタクシー運転手が「あった」「あった」ナビで見つけたと駆け寄ってきた。
タクシーのうしろについてモーテルに向う。10分ぐらいで着いた。入り口は
狭いが駐車場はあった。モーテルは一泊料金40000フォン=3200円。ま、
いいだろう。タクシーの運転手に4000フォン=320円支払い「ありがとう」。

モーテル探しは困難だろうと覚悟していたのでスムーズに探すことが出来
てほっとする。部屋に荷物を運び込み時計を見たら16時だった。きょうも朝
から水とコーヒで8時間走り続けてきた。ちと早いが食事に出かける。酒屋、
ほっかほか弁当や、おでんや、など歩きながら焼肉屋を探す。焼肉屋に入る

韓国に来てはじめて入る焼肉や。店の人は「一人」ではだめ、二人か三人で
ないと「ダメ」とことわられた。へーどうしてなのだ。ここもセットで大量の
量をだすのだろうかなー。しかたないほかを探そう。となりに定食屋があっ
た。うまそうなカレーみたいなものを写真で載せている。入ってビールを飲
んでから注文しようとしたら「うち」はアルコールは置いてないしお店では
飲んでいけないと。

焼肉は食えないしビールも飲めない。うーんまいった、どうすりゃいいんだ。
アメリカでもレストラン以外食堂ではアルコールをおいてないのでことわっ
て紙袋に入れたままビールを持ち込んで呑んでいたこともある。おでん屋
に寄って日本ではあまりくわない「おでん」でビール二本のむ。

おでん屋に一人いた隣のおじさんは日本の国民学校第一期生だと話してく
れた。おそらくつらい思いが気持ちの中に詰まっているのだろうと思う。そ
のおじさんは5000フォンから3000フォンのおつりを貰っていたので2000
フォン=160円支払って帰っていった。

韓国は焼肉の国でいつでも焼肉を食べれると思って釜山では食べずに魚
を食べた。いつでも食えると思っていたが店にも入れない自分がいる。み
じめとは思わないがなにかこっけいとゆうか不思議な国だなーと思う。最
初のほっかほか弁当屋で弁当3000フォン=240円とコンビニストアーでビ
ールを買って部屋で飲み直そう。聴いてもわからない大型のテレビをみな
がらソールの夜をすごす。


韓国の旅 釜山(ブサン)から東海岸を北上 

2008年11月12日 | 北朝鮮「朝鮮民主主義人民共和国」の旅

韓国料理はセットで出てくるので食いきれないな。もったいない。
これにアナゴの塩焼きを注文。

2008年11月9日日曜 朝くもり はれたり小雨
4日間釜山にいた。夕べの雨も上がったようだ。空の一部は青空も出て来た。
8時12分東海岸を走って北上北朝鮮の国境を目指す。7号線、7号線と信号
で停まるたびにドライバーに聞きながら走る。なかなか7号線に乗れない。

あーヤバイ!高速のゲートに入ったようだ。韓国はオートバイで高速道路
を走ることが出来ないのだ、Uターンは出来ない。右端にオートバイが来た
あ、走れるのか?。あとをつけるオートバイが通り過ぎようとしたらゲート
が閉まって、腕木が折れてしまった。ゲート内で停まる。係官が怒って何
とか言っていた。そしてわたしに「行け」と手で合図。

料金はいらないのかな、ありがとう。ここは高速道路ではなかった。安心した。
でもなぜに料金ゲートがあるのだろうかなー。高速道路の標識をはっきり
区別できないがそれらしき標識を見るとさけて走り続ける。高層住宅地に
入り込んだ。ゆるやかな突飛がありスローで走る。


海の上長大な橋を架けてその上は高速道路だろうか。

海岸に出た。サンフランシスコのゴールデンブリッジのような立派な長い橋だ。
その橋は高速になってるのだろう。その橋を見渡せる遊歩道ではジョッキング
する人、散歩する人、まだ酒の抜け切れない若者達が遊んでいる。地図を開き
現在地を聞く。だいぶ走ってきたようだがまだ、釜山市内を抜け切れていない
ようだ。

どうも7号線に乗れない。大きな交差点でオートバイを停める。タクシーを止
めて「7号」を聴く。そこを右に折れてまっすぐ「どこまでも行け」と教えてく
れた。北の方面に向って走っていることはなんとなくわかる。いつのまにか
7号線を走っていた。あーよかった、よかった。


ようやく7号線に乗ることが出来た。


日本海の見える東海岸べりを走っているが海は時たましか見えない。三時間
で120km。GSスタンドでだいたいの距離を聴く。もっている地図には距離は
書いてないので助かった。北朝鮮国境まであと350kmぐらいか。ここらあた
りまでくると道幅が狭くなり海岸どうり特有の小さいカーブがつづく。

また雨が降ってきた。ここまで晴れたり、小雨になったりと繰り返していた。
カニの産地なのだろうかカニの看板が掲げられている港を過ぎる。カニを
食いたいがまだ1時と泊まるには、ちと早い時間だ。

突然ハイウェイのような道に出た。時々このような高速道路のような道に出る。
韓国では高速ではなくとも一般道路も立派な道を建設している。泊まる予定
をしていた街チャムソンに着いた。海岸通りに回り「安い小さいモーテル」を
聴く「デスカウント、スモール、スモールモーテル」

地元の人なのだろうか三軒並んでいるモーテルの中から「そこがいい」と
指さしておしえてくれた。一階二階はレストラン3階以上が部屋になってい
る。一泊30000フォン=2400円、泊まることにする。部屋からは目
の前が海だ。いつも走るときは朝からなにも食わずに水だけで走ることが多い。
今日も朝から食わず、途中寒かったのでコーヒーを飲んだだけで腹ペコに
なっている。



泊まったモーテルとオンドルの部屋。あったかくて気持ちがいい。


泊まっているホテルの二階のレストランに行くと「一人」では「ダメ」とこと
わられる。韓国のひとり旅はつらいなー。となりのレストランに行った。
なにかけげんな顔をみせたが「OK」となった。水槽の魚、ひらめを10000
フォン(800円)かと紙幣を見せたら「おーNO」「50000フォン(4000円)
だと大笑いされる。

じゃ10000フォン=800円の魚をお願いしますと注文する。いやな顔を見せ
ず「OK」とこころよい返事。隣は子供たちも4,5人いる三家族がテーブル
を囲んで食事中でにぎやかだ。出て来た注文のビールに小皿9皿といつも
のセットらしい。サンマの塩焼きと800円の刺身は大どんぶりに入っている。
床暖房なので座っていて気持ちがいい。