ミミカイツブリが5羽。
ミミカイツブリは単独でいることが多いので,こういう群れと出会うのは僥倖(ぎょうこう)。
わくわく,どきどきの時間の始まり。
ハジロカイツブリと同じように,目の色は赤。
朝の光が当たって,ルビーみたいな目にキャッチライトが入る。
また,ハジロカイツブリと同じように,羽白。
ハジロカイツブリだけ,名前に『羽白』があるが,実は,ミミカイツブリも属するカイツブリ科カンムリカイツブリ属のカイツブリ4種は,すべて羽白。
と,いうように,ミミカイツブリは,ハジロカイツブリと似ているところが多々ある。
比較できるよう,近くの港にいたハジロカイツブリの写真も張っておく。
くちばしが上に反っている,とか,顔の黒と白の境界がぼんやりしている,とか,目先の赤い線がない,とか,頭が盛り上がっている,とか,図鑑には,いろいろ書かれているが,いちいちそんなところはチェックなくっても,一見して,顔つきが全然違う。
5羽のミミカイツブリのうち,虹彩の赤い色が薄い子が1羽いて,すぐ近くに寄ってきてくれた。
目の赤い色は,自分で作るのではなく,甲殻類や魚などの餌から取る色素(カロチノイド)によるものと思われるので,まだ十分な色素を取れていない幼鳥なのかもしれない。
ということで,エビ(?)を捕食。
いずれ,子どもは慣れっこくって,すぐ近くまで寄ってくれる。
水面下を覗き込んでから,顔を出したとき,瞳孔がシュッと縮まる瞬間も撮影できた。
まず,パシャっと,水面下を覗き込む。
顔を上げる直前,まだ,瞳孔が,黒く,丸く,開いている。
まだ,開いている。
顔を上げた瞬間,瞳孔が小さくなった。
さらに縮まって,黒い点のようになった。
瞳孔の明反応がわかる連続写真。
暗い水中でも,目で獲物を探しているんだなぁ。
後ろを向くと,頬の白が,首筋近くまで広がっており,頭の黒が,首筋までつながっているのがわかる。
また,すでに,羽ばたき写真を上に掲載したが,この子,至近距離で羽ばたいてくれた。
暗い画像を補正したせいか,画質を落としてここに張るとき,目の赤い色がモノクロに落ちてしまった。
口直しに,目が赤い子の水玉飛び散る写真。
くちばしからピュッと水が出ているようなショット。
この子は,水面をクルクル回って,水面近くの餌を取っていた。
ミミカイツブリの締めに,5人揃った写真をもう1枚。
なお,この子たちがいた港の近くには,アカエリカイツブリも,
カンムリカイツブリもいた。
日本鳥類目録【改訂第8版】によると,カイツブリ科カンムリカイツブリ属は,以上に掲載した4種ですべて。
すべて,ここに揃ったことになる。
カイツブリ科では,他に,カイツブリ属のカイツブリがいるが,遠くって,撮影しそびれた。
(2024/12/28 ミミカイツブリ,ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ)