鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

降るような雪雁

2025年01月10日 | 秋田県_県央(大潟村/男鹿市)

 え? 

 なんで,なんもない雪景色を撮ったんだっけ?
 
 と思って,よく見たら,夥(おびただ)しい数のハクガンが写っていた。
 


 そうだった。
 撮った記憶がある。

 
 わかりやすく,場面を切り取ると,こう。

 
 こんな光景を見たくて,今季も,奥羽山脈を超えて,ここにやって来た。

 
 ハクガン(英名Snow goose)は,英名に『雪』があるとおり,その存在自体が雪であるかのように,雪景色に紛れてしまう。

 
 たくさんのハクガンが,雪景色の中。

 
 というか,ハクガンそのものが,雪景色。

 
 私は,手に10本,足に10本,合わせて20本も指があるが,それでも,こんなにたくさんのハクガンは数え切れない。

 
 一緒に来ていた妻の指を借りても足りない。
 
 パソコンでも,スマホでも,よく見えないかもしれないが,下の写真は,左端から右端まで,ぎっしりとハクガンがいる。

 
 子どもの割合が多い群れがいた。

 
 ペアの姿もあり。
 
 
 このような光景は,これからも,増えていくことを予感させてくれる。
 
 空を埋めるハクガン。





 雪のように降るハクガン。





 飛ぶハクガン。





 
 夥しいハクガンの中には,緑色104の首輪を付けた個体もあり。



 青色型の幼鳥もあり。



 青色型の成鳥もあり。



 このアオハクガン(青色型)は,頭部だけが白く,『アルプスの少女ハイジ』に出ていた家庭教師のロッテンマイヤーさんのよう。



 首元までの黒っぽい服を,きっちりと,着こなしている。



 運良く,ロッテンマイヤーさんが飛んだところも撮影できた。

 
 
 ロッテンマイヤーさん,翼の裏が,きれいだなぁ。



 ほかの白いハクガンも,翼先端の黒が,白い体に映えて,きれい。





 また,夥しいハクガンの群れに,これまた結構な数のシジュウカラガンも混ざっていた。





 
 シジュウカラガンは,ハクガンと一緒にいると,かなり小さく,めんこく見える。

 
 ハクガンは,なかなか近くを飛んでくれなかったが,シジュウカラガンは,何度か,頭上に被さるように飛んでくれた。



 
 めんこ,めんこ。

 
 こういう写真が撮れると,家に帰ってからも,じっくりと姿を楽しめる。

 
 一粒で,二度も,三度も,美味しいパターン。

 
 そして,上にシジュウカラガン,下にハクガン,という贅沢ショット。

 
 正味2〜3時間の早足鳥見だったが,夥しい数のハクガンに浸る,という所期の目的を果たすことができ,さらに,シジュウカラガンも楽しむこともできた。
 
 これも,ハクガン・シジュウカラガンの羽数回復に,力を注いでくださった方々,また,現在も継続して見守っていただいている方々のおかげだ。感謝。
 
 なお,ここに到着したとき,コミミズクも飛んでいたが,カメラが間に合わず,証拠写真のみ。

 
(2025/01/03  ハクガン,シジュウカラガン)