シノリガモは,北国の荒れた海が似合う。
この日の日本海は,海上を強風が吹き荒れ,大荒れ。
陸に近いところでは,海面が泡立っていた。
陸に近いところでは,海面が泡立っていた。
天気も,吹雪になったと思えば,陽が差したり,と,目まぐるしく変わる。
シノリガモを楽しむには,絶好の条件。
わくわく。
わくわく。
寒風に身を晒すのは,それ覚悟で準備をしている。
逆に,海鳥たちと同じ空気の中にいる,という,妙な一体感が生まれる。
猛烈な風が吹いていたので,油断すると,風にレンズを持っていかれるので,防波堤に両腕と体を密着させ,がっしりとレンズとカメラをホールドして,撮影。
近くまで寄ってくるときも有。
体にまとっている波飛沫が良いな。
泡立ってできた波の花の中に,浮かぶ。
大きな波の前の,ちっぽけな女の子。
この体で,冷たくて強い波を越える。
同じく,波の花の上に浮かぶ女の子。
この辺りは,泡立った波の花だらけ。
泡立った海を進む。
そして,また,潜る。
大きな波の前の,ちっぽけな女の子。
この体で,冷たくて強い波を越える。
同じく,波の花の上に浮かぶ女の子。
この辺りは,泡立った波の花だらけ。
泡立った海を進む。
そして,また,潜る。
潜って捕って,食べていたのは,小さなカニのようだ。
さらに,また,潜る。
こういう所で生きている。
そのうち,雪が降ってきた。
白い粒々は,海上に浮かぶゴミではなく,一粒一粒が,空から降ってきている雪。
残念ながら,冬は,暗くなるのが早いので,時間切れ。
寒さと強風に怖じ気づいた妻を車に残していたし...。
車に戻るとき,近くにいたのは,若いオスとメス2羽。
海にもまれるシノリガモも良かったが,冬の荒れた日本海も最高だった。
(2025/01/04 シノリガモ)