バードトレーニング

行動分析学の理論に基づく鳥のトレーニングやしつけのサイト。

「芸」を教えることの先にあるもの。

2010年04月05日 | コラム
あるとき、ケージの中のインコを見ていたら、頭を掻こうとして持ち上げたときに見えた足の裏の一部が赤みを帯びている様に見えました。

趾瘤症かなあ…。

趾瘤症(しりゅうしょう、バンブルフット)は、足の裏にできた傷に細菌が感染してタコのようなものができてしまう病気です。ケージから出して足裏チェックをすることにしました。

ハイ、足見せて下さい。
足の裏も足の指にも問題がありませんね。
曲げても広げても大丈夫。
ハイ、次は、反対側の足を見せて下さい。
こちらも全く問題がありません。

インコの足をしげしげと見ましたが、足指にも足裏にも全く問題がありませんでした。赤く見えたのは、さっき食べていた野菜の色素がちょっとついていただけのようです。ほっと一息つきました。

足裏チェックといっても、嫌がる鳥をタオルに包んで、動きを封じて足をチェックしたわけではありません。これは、彼女にとってはいつもの遊びの1つ。右の足、左の足と順に私に見せてくれて、私の気が済むまで曲げたり、揉んだり(!)しましたが、機嫌良くつきあってくれました。

こんな時に、いつもトレーニングしていて良かったと思うのです。芸を教えることは、時に「そんなことをさせるのは、かわいそう」と言われてしまうことがあります。芸を教えることは、「芸」ができるようになることや人間に従わせることが目的ではないのです。さあ、今日は何をして遊びましょうか。

詳しいトレーニングのやり方は、遊んでしつけるインコの本(→amazon →楽天)で詳しく説明しています。


こんな方法もあると紹介していただくのは大歓迎です。紹介する時には、元の文章が読めるように「バードトレーニング」の名前とURLを必ず入れて下さい。


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バードトレーニング, 「芸」を教えることの先にあるもの.http://love.ap.teacup.com/bird/151.html

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