1a 栽培日誌

2019年から田舎で畑を始めました。のんびり生きるうえで、日々のやりがいを探しています。

イノシシ被害と防獣対策のお話

2023年10月15日 | 害獣
今日は雨降りです。
昨晩のうちにイノシシが山から下りてきたようで、近くのソバ畑は被害拡大していました。


雨でぬかるんだ土を掘りながら移動し、草丈の高いソバの花を隠れ蓑に畑の中央はソバが倒伏しております。
↓赤い斜線部分がイノシシの被害にあっている部分
ソバの花を食べているのか?走り回って遊んでいるだけなのかわかりませんが、
毎年こうなります。しかも全滅します。

先日、夕方に畑にいると、川向うの栗の樹の下で1頭の大きなイノシシを見かけました。
こちらよりも先にイノシシが私を見つけたようで
「ブホォー」と咆え それに気が付いた私はイノシシを発見し思わず、背を向けて駆け出してしまいました。ダメですね。
よく考えれば、川と電柵にさえぎられているのだから、逃げるなんてしなくてよかったのに。
振り向くと、イノシシもドドドっと別の方へ駆け出していきました。

イノシシが人間をなめていると、昼でも姿を見せるようになります。
数年前は、庭への侵入が何度とあり、完全になめ切られていました。
畑も何度も侵入があり、トウモロコシやサツマイモは収穫の手前で全滅させられます。
農家でなくてよかったと思いました。死活問題です。
それからというもの毎年、イノシシ対策が始まって 獣たちとの知恵比べです。

近隣の田畑は電気柵を仕掛けているので、初めは電気柵をまねして紐と支柱で囲いをしていました。
しばらくは騙せていたものの、そのうちに偽物とバレることとなり、夜中の間に侵入されていました。春に作っておいた畝は、耕運機いらずと言えるほどボッコボコに掘り起こされてしまいました。

その後、作付けに入るころ 防獣ネットを購入しましたが、杭を押し倒して侵入できてしまい、翌朝にはトンネルや支柱も破壊されており、ハチャメチャでした。
防獣ネットは他の害獣にも弱く、タヌキやハクビシンなどがいると、ネットをかじって穴をあけ侵入されていました。
これでは、お金がいくらあっても足りません。
私は生産者ではないので、畑があっても収入はありません。できるだけ、出費は押さえたい所です。

それから、いろいろ調べて ようやく電気柵の購入を決意しました。電気柵のセットって結構高いんですよね。
電気柵は、電線に草がかかると放電というか、電気が地面に逃げてしまうので、定期的に除草が必要です。
電線も、効果的な配置(高さ)があることもあり、有効な仕掛け方もあるので、勉強してから設置しました。

イノシシも鼻以外の体は毛におおわれているため、電線に触れても痛くないので、慣れてしまうと突破されるとの話もあるのですが、幸い今のところは突破されていません。
ですがアタック(衝突されたような)跡はありました。電線も緩んでいました。でも、作物に被害は出ていません。今のところ効果ありといったところです。

昨年はイノシシにも伝染病(トンコレラ)が発生していたようで、山から下りてくる気配もなかったものの、今年は来てますからね。まだまだ油断はできません。秋作は作ってないとはいえ、まだ、里芋と長芋が土中に育っていますから。

電気柵も頑丈にパワーアップしておきました。
電気柵の杭というのは細くて軽いため、モグラにも動かされてしまうことがあります。なので、一緒に防獣ネットの杭を組み合わせ、防獣ネットと電気柵を内外に抱き合わせで固定しました。これで頑丈に刺さりました。
ネットは穴だらけで、畑全体を囲えるほどの量がないため、不足している部分は、サンラインという丈夫な紐で、電線同様に数段に張っています。

イノシシは1mの高さでも飛べると聞いたことがありますが、
前足を1mほどの障害物に着いて飛び越えるので、紐の高さは90㎝ですが、前足を着けるようなものではないので 大丈夫でしょう。

他にも、タール(たぶんコールタールとかのタール)の臭いや、樟脳(防虫剤)の臭い、ニラを植えたりして寄せ付けないという方法もあるようですが、
一様にしてイノシシが慣れるまでの効果だそうです。

そうそう、思い付きで、赤唐辛子を作り、イノシシの通り道に細かく切って撒いてみたのですが、
普通に鼻で土をホジホジされた通り道が付いていました。(;´・ω・)a







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