YouTubeの広告配信を巡っていまYouTuber たちが騒いでいます。
YouTubeによる広告全はがしが行われており、広告収入で食べているYouTuberにとっては死活問題です。
子ども(男子)たちが憧れる職業にもなるくらいですが、ここで水をかけられた形です。
夏前にはアカウント停止や警告が相次いでいましたが、今回は広告を巡っての騒動です。
YouTube上ではいろいろな憶測が飛んでいますが、私は著作権の問題だろうと思っています。
AI技術はディープラーニングによって目を持ちました。それは応用され耳にもなりました。動画でも音楽でもAIが元のオリジナルの音源を探し当てられるようになっています。気の遠くなるような膨大なインターネットの海の中から真砂を探すことがすでに可能になっています。
これにより一旦違法なテレビ番組のパクリ動画の削除をしていくのでしょう。かつては警告するという段階があったのですが、今は一度にアカウント削除されるようです。
実は動画内に他に著作権がある音源が見つかった場合には著作権者が削除するか、それに広告を入れるか選択できる仕組みになっています。
AIが動き始めたことによって一時(いちどき)に大量に著作物が見つかっているのでしょう。その処理のためにいったん広告を全部外しているのではないでしょうか。
ゲーム実況などはまさにそういうことが起こっているのだろうと思います。著作権者側も人気のYouTuberが自社のゲームアプリを拡散してくれることは願ったりかなったりなので、削除申請するよりも、残して広告をいれることを選択するでしょう。質の悪いコンテンツを配信しているチャンネルには削除申請を出すでしょうけど。
しばらくAIと著作権の問題は目が離せません。
アカデミックな世界では論文の過去の剽窃問題がぼんぼん出てくるでしょうね。誰かがAIクローリング・スクレーピングして発見し、通報する、通報ならいいですが、脅すような事件も起こりかねません。いや、起こっているかもブルブル。
とにかくAIの選別おそるべし。
少し話題からは離れますが、以下のようなニュースがありました。
>フラダンスの振り付けが著作物に当たるかが争点だった。高松裁判長は「楽曲の振り付けの中で、作者の個性が表れている部分が一定程度にわたる場合、舞踊全体についての著作物性を認めるのが相当」と判断した。
フラダンス振り付けに著作権=使用差し止め命令-大阪地裁:時事ドットコム