元妻が覚醒剤入手か “紀州のドン・ファン”不審死(2021年4月28日)
野崎さんが亡くなった当時、妻だった須藤早貴容疑者(25) が逮捕されました。東京で28日朝9時に逮捕され、和歌山県田辺市に移送されたようです。
ずっと疑われてはいましたが、その後進展がなく、迷宮入りかと思っていましたが、今日突然逮捕。
とにかく疑わしい人物は多数いますので、今後そこの解明も進むのでしょうか。
事件の経緯は
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家で、2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の酒類販売会社元社長野崎幸助さん=当時(77)=の兄(86)ら親族4人が「全財産を市に寄付する」とした遺言書の無効確認を求め、遺言執行者の弁護士を相手取り和歌山地裁に提訴したことが27日、分かった。 市によると、遺産は約13億5千万円とみられ、18年に市職員が和歌山家裁田辺支部で遺言書を確認。今年3月の市議会で弁護士委託料など寄付受け取りの関連費約1億1700万円を含む20年度当初予算を可決した。
市が和歌山家裁田辺支部からの通知で野崎さんの遺言書の存在を確認したのは昨年8月だった。同9月には遺言書が形式的な条件を満たし、市が遺産を受け取れる立場であることを確認した。
通常、相続人が遺産相続について判断するには3カ月の熟慮期間が設けられるが、今回は個人の遺言で市に財産が寄付されるという初めての事態の上、資産家である野崎さんの不審な死が世間を騒がせていただけに慎重な判断が必要と考え、家裁に熟慮期間の延長を3回申し立てていた。
市はその間に相続財産管理人の調査を終え、今年7月には約13億2千万円という遺産の全容を把握。負債も含まれているが、受け取ることが市民の利益につながるとし、相続する方針を固めた。
9月末には、3380万円の弁護士委託料などを含む計6540万円を計上した補正予算案が市議会で可決され、相続に向けての準備を本格化させた。 使い道は未定
しかし、まだまだ解決すべき問題は多い。遺産相続に当たって市は万が一、野崎さんの遺産額を上回る負債が新たに見つかっても相続財産の範囲内で負債を清算する「限定承認」という相続方法を選択。最終的な遺産額が確定した後に、遺留分を申請している野崎さんの妻と遺産の分割協議に入るという。
「『SさんとLINEしていた従業員はいるか』『Sさんと家政婦は仲がよかったのか』といった質問が続きました。でもやっぱり、いちばん繰り返し聞かれたのは社長とSさんの関係ですね。昨年5月、社長が亡くなる直前に田辺市内の料亭で会社の慰労会が開かれたんですが、そこで社長とSさんが些細な理由で大喧嘩したことがあったんです。『その内容を教えてほしい』とか、細かいことまで突っ込んで聞かれました」
事情聴取の内容から鑑(かんが)みるに、警察は容疑者を絞ったようにも思えるが……。「執念の捜査」が「収穫の秋」を迎えようとしている。
![]() |
紀州のドン・ファン殺害 「真犯人」の正体 ゴーストライターが見た全真相 (講談社 α文庫) 新品価格 |
(5月)18日午後、野崎氏の自宅から約3キロ離れた田辺市内の寺院で、一周忌法要がひっそりと営まれた。小雨が降る中、小規模で参列者は少なく、30分ほどで終了した。
県警などによると、野崎氏は昨年5月24日午後10時半ごろ、寝室のソファで倒れているのを、妻(23)が発見した。家には当時、妻と家政婦がいたとされ、死亡推定時刻は午後9時ごろ。室内外の防犯カメラ映像から、何者かが侵入した可能性は低いとみられる。
県警は直後から「不審死」として取り扱い、遺体を解剖。覚醒剤成分が検出され、捜査員は色めき立った。県警は容疑者不詳の殺人容疑で関係先を複数回、家宅捜索。しかし、覚醒剤はどこにも見当たらなかった。