●「14才の母」最終回
色々と批判も多かった「14才の母」ですが、様々な視点で見れる、
よく出来たドラマではあったと思います。
もちろんツッコミどころも多かったんですが、
キャラクターも様々で、演者もそれを消化できてたんじゃないですかね。
公式サイトのプロデューサー日記にも書いてありましたが、
実際に、このドラマのビデオを題材に、話し合いを持った
中学校もあるそうです。
どの登場人物も立場が違い、一長一短があり、守ろうとするものも違う。
討論の資料としては、とても面白いと思います。
もし可能ならば、自分の子どもに解説してあげながら、このドラマを
一緒に見るというのもいいんじゃないでしょうか。
もちろんドラマでは描ききれてない「もっとある厳しさ」も含めて。
ここまではハッピーエンドでしたが、本当に大変なのは、これからですしね。
あ、まずその前に、14才の母・父にならない方法の伝授も必要(笑)
先週の新聞記事で、このドラマで唯一まともに見えるのは
桐野静香(室井滋)だという意見が載ってたんですが、僕もそう思います。
静香というキャラクターが、一番リアルさを感じられましたよね。
それだけに、悪役を1人で背負い込まされてるようで不憫でした。
「でもね私は認めないわ。だから子どもにも会わない。
悔しかったら、本気でやって、おめでとうって私に言わせんのね。」
一の瀬家、桐野家が集まったシーンで、静香が言った言葉。
この言葉が、唯一静香のキャラクターを救ったように思います。
厳しいけど、静香らしい優しさのある言葉でした。
ドラマ後半では、本編に使用されなかったシーンや、
セリフの言い方の違うものなどを、予告に使用し、
視聴者をかなり煽ってたのは、ドラママニアとしては
残念なところでした。
社会派テーマを扱うなら、そういった小細工よりも、
もっと他に、力を入れて欲しかったなぁ。
ちなみに、未希の子どもの名前は、「そら」でしたが、
田中美佐子さんの長女も「空(そら)」。
生瀬さんも調べてみたんですが、わかりませんでした。
●「僕の歩く道」最終回
都古(香里奈)と河原(葛山信吾)さんがあっけなく破局,
都古動物園復帰、園長も職員の後押しがあって本社復帰と、
とんとん拍子で、ちょっと駆け足の最終回でしたね。
そして河原さんが「小柳徹朗」になる可能性は、否定してるわけね(笑)
「走るのは気持ちいいだけじゃない。辛い時だってある。
風を感じ、空を感じ、大地を感じながら、辛さを乗り越えた時、
そこにはどんな世界が待ってると思う?
それはロードバイクに乗る者だけが、知る事ができる世界なんだ。」
金田さん(浅野和之)の言う、ロードバイクに乗る者だけが知る世界。
それは達成感のようなものだったんでしょうが、
ドラマではそれに、「鳶」という要素が加わってたという部分が、
わかりやすくて、このドラマらしいなと思いました。
休みを利用して「グループホーム」から帰ってくる、テルを待つ大竹家。
誰もが楽しみにしてて、すごく微笑ましかった。
そこへテルが現れて、感動のラスト・・かと思いきや、
帰る時間を電話で聞く里江(長山藍子)に、「僕にだって予定がある。」とテル。
そして自転車に乗って、都古と落合うテル。
ドラマなので、どうしても「ドラマ性」を期待したり、
「感動して泣きたい欲」ってのもあるんですが(笑)、
このかわされ方は、「僕の生きる道」の「砂肝・・」を思い出しましたよ(笑)
このシリーズは完結かもしれないけど、また同じスタッフで
違う新シリーズが見てみたいですね。
◆追記◆
「僕の歩く道」って「大人の童話」みたいなドラマでした、と
自分の掲示板に書いたんですが、「大竹輝明」という名前、
「かぐや姫」を連想しませんか?
大切な授かり物という意味があったのかなと、深読みしています。
それと、このシリーズの役名は特別珍しい役名は出てきませんが、
草なぎ剛クンの役名、中村秀雄、小柳徹朗、大竹輝明ときてるんですよ。
「大・中・小」と「秀・轍・輝」って、何か、脚本家さんの
思い入れがありそう。
※「のだめカンタービレ」の感想はお休みします。
最終回は、必ず似顔絵とともに書きますので。