「日本人がどこまで西欧音楽を理解出来るかと言う壮大な実験をしてきた」。こちらも小澤征爾さんは斯く語りきである。小澤征爾さんの時代でさえそうだった。現在でも格差はある。その根本となるのがリズム感だろう。あるJAZZミュージシャンは言った。「日本人のリズム感は「エンヤートット」だ。」と。それって凄く解る。確かにそうだろう。野暮ったさがあるのだ。その最たる音楽家が、作曲家の伊福部昭さんだったり、弟子の芥川也寸志さんだ、(意外ながら黛敏郎さんも伊福部さんの弟子だ。)特に伊福部さんの場合は、神楽が基調にあるようだ。ちなみに例に上げると、1954年の「ゴジラ」第1作に、それが聴き取れる。大映映画「大魔神」も、その傾向が強い。純音楽作品も然りである。「日本狂詩曲」をよく聴くが、映画音楽以外で伊福部昭さんを聴くなら、こちらの楽曲辺りからがお薦めだ。尚、「怪獣大戦争」(1965 東宝)のオープニング曲は、1943年に帝国海軍からの委託で作曲した「古典風軍樂 吉志舞」が元になっている。交響頌偈「釈迦」も、是非聴いて頂きたい大曲だ。初演盤で聴いてるが素晴らしい。釈迦の生涯を描いており、壮大だ。
さて明日は休みなので、なるべく自身の事で時間を使いたい。昨日に久々に受けた(父の葬儀以来、一度も会えていない)旧友のメールだが、早速会う段取りをつけようとすると、また言い訳がましい事を言うので「これじゃあ今年も無理だわ!」と返してやったら、少しは流れが変わってきた。思えば「用事があり、会おうとメールをしてきた当人に会おう」とメールをすると「用事がある」だの「その日はわからない」なんて返信があるのだから呆れる。「おまえが「会おう」とメールをよこしたんだぞ」と。可笑しなものである。「最近、仕事が終わると疲れ果て、体力が続かない」とも返信が来たが、こうなると「勝手にしんしゃい!」としか言いようがなく、お手上げだ。単なる様子伺いならばそれで良いが、さてどうした事か?さて例のカセットデッキだが、NECの方はまづまづなものの、「また交換が必要なコンデンサでもあるかな?」てな状態。片やTRIOの方は、そろそろ検出スイッチの動作確認でもして、色々と頭に浮かぶ事から検証の上で細工をしてみよう。「もしかしたら配線が逆だったりしないか?」と調べる事は多々ある。そんな処だ。