「世の中は起きて稼いで寝て食って、後は死ぬを待つばかりなり」。いつも臨済宗大徳寺派の僧である一休宗純の名言を取り上げているが、こちらもそうだ。漫画家の水木しげるさんも同じ事を言っていた。これぞ逃れられない世の性である。さて小生、早くも今年で干支が一巡するが、その後に「どんな生涯を終える事になるのか?」と思うと不安でしかない。それは国家の経済体勢に於いても、そもそもは【小泉構造改革】での総理の言葉、(昭和天皇の終戦時の玉音を模した)「耐えがたきを耐え」に騙され、労働者が弱体化してからは、天でお金は廻りっぱなし、あのアベノミクスに於いても、その状況は変わらなかった。労働者よりも、経営者が優遇されるのだから当たり前なのだ。
そこを牛耳るのが、政府お気に入りの経済学者である竹中平蔵氏で、全ての元凶だ。だから東証株価指数がバブル並になろうが国民には(富裕層を除き)実感はない。おまけに現総理は官僚政治のレールの上に乗り、益々庶民は苦しく、その竹中氏は、未だに政府ではアドバイザーとして健在だ。最近も、まるで年金を否定するような発言をしており、その発言にシンクロするように年金受給年齢が70歳に引き上げられた。つまり政府には都合の良い、御用学者なのだ。これでは「耐えがたきを耐え」も限界だ。その反面、耐える必要のない層もあるのが現実なのだ。誠に経済の話をするとガッカリする。
さて息苦しい話ばかりではメゲるので、芸能界の話だ。然りとて最近の日本の芸能界は、旧ジャニーズ事務所が各分野への進出をして、散々その構造やらを破壊した為に、(創業者の)例の事案が発覚し、解散となっても、そのバランスの修復は難しく、おまけにその空いた枠に「韓流アイドル」が、穴埋めを始めた為に益々弱体化の道に進みそうだ。なのでその辺の構造改革をしなければならないのだが、表に見えるテレビメディアは、寧ろ弱体化を推進しているのでウンザリだ。そりゃあ芸人が出ても、雛壇に乗せて芸すらさせないのだから、そこからして間違っていると言わざるを得ないだろう。なので芸人なのかタレントなのかさえ、解らない人が居る。伊集院光なる人物が居る。実はこの人、元は落語家なのだが、その印象は無い。だが曾てかは六代目、三遊亭円楽門下の落語家で、三遊亭楽大として活動していた。しかし「今や」である。斯くして分類の難しいタレントさんになってしまった。
政商・竹中平蔵は日本をどう壊したのか?<ノンフィクション作家・森功氏>
https://nikkan-spa.jp/1827561
「結婚して明るくなった」と自己分析する藤田ニコル──30歳を見据えて描く「理想の大人像」とは
#なぜ話題(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cea19039bdc3d29015951bf3b185205770bf85fb
橋幸夫が歌手復帰を表明 昨年5月の引退から約1年「反省しきりでした」4・26復帰コンサート
(日刊スポーツ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6fdad337a382775920e83e4b4ffad840d732ec5
此処でモデルのする藤田ニコルさんの記事だ。Yahoo Newsによると、現在、藤田ニコルさん、クリエイティブディレクターを務めるブランドのリアルショップを経営しているが、そのオープンイベントでのインタビューに於いて、こんな事を言っていた。「芸能界にいると、社会経験がどうしても薄くなるんですよ。大人としての自覚が身につかないまま、芸能界から離れたときに、何もできないやつが出来上がっちゃう。ってなるのが怖くて、社会のお勉強をするために、経営を始めたっていう感じです」と。(長いので抜粋しているが、)随分と成長したものだ。その上で、こうとも言う。「芸能界って、やっぱり特殊ですよ。会社員とかだったら、まだ先が想像できるかもしれないけど、この世界は怖すぎる。一寸先は闇っていう感じ、本当に。ここがキラキラだとしたら、すぐ下に闇がある。誰かを引きずり下ろそうとする人がすぐそばにいるところで、みんな頑張ってるから。いろんなパターンを想定しながら、ずっと危機管理です。つらいっちゃつらいですね。だから毎日楽しむようにしてます。今日が最後かもしれないなあ……って、そこまで思ってないけど(笑)」と。正に等身大のニコルさんを感じる事が出来た記事だ。今や芸能人をちやほやする世情ではないので厳しいとは思うが、真っ直ぐに社会に向かう姿勢は素晴らしいと思う。これから多難もあるだろうが、ニコルさんならば大丈夫だろう。感心した。それと引退していた橋幸夫さん(80)が復帰だ。理由は、やはりファンの存在が大きかったからだ。デビュー当時からのファンも居り、正に人生そのものなれば、それも解る。それだけ要望も強かったと、橋幸夫さんの復帰を伝える記事には書かれていた。歌手冥利に尽きる。