「何でも与えられる子供は、滅多に人生で成功しない」。こちらもフィリピンのことわざだが、こんな言い方もある。「三代目は会社を潰す」と。苦労を知らないとは、そう言う事だった。前の業界で最後に務めたスタジオの社長は二代目だった。だから現在がある。だが時代により、廃れる業種は仕方がないのかも知れない。それでも手職は身に付くもので、趣味に役立てている。家庭の記録映像の編集作品もそうだが、映像系はビデオも写真も、言わば「昔取った杵柄」。音響は趣味だが、上手く結びついているようだ。相乗効果とは、得てしてそう言うものだ。さてその関連だが、こんな記事があった。「「レコード」が見直される6つの理由と今聞きたいおすすめ名盤リストを数千枚のレコードを所有する音楽ライターが解説」(@Living アットリビング)と。オールドユーザーには「今更」の事ばかりが書かれているが読んでみると、具体的な「6つの理由」はなく、何となくだ。そのレコードの魅力だが、アナログに浅い人は、兎角「針音が」等と言う。しかし針音こそがレコードの天敵だ。だが実は周波数もダイナミックレンジも、デジタルではスパッとカットされるものが、限界まで収録されている。た。なのでそこを再現しないと意味がないのだ。そのレコードだが、古くは78回転時代のシェラック盤があり、こちらもLP世代の人は、やはり「針音が」と言ったものだ。しっかりと調整された装置で聴くが良い。眼前に迫る音像の存在感が体感出来る。78回転盤はダイレクトカッティングなのだ。これ以上、熱弁を奮うと収支がつかないので止めるが、アナログレコードとはそう言う存在だ。中古レコードを買って針飛びをしたので「クレームを入れても良いか?」と悩む若き俳優の記事を昨年読んだが、アナログレコードは、そのクリーニングも自身でしなければならない。溝剥き出しの物に針を落とすのだから当たり前だ。「その辺の理解が出来ないのならば聴くな!」。只、それだけだ。
「レコード」が見直される6つの理由と今聞きたいおすすめ名盤リストを数千枚のレコードを所有する
音楽ライターが解説(@Living アットリビング)
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