ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

明日は来る

2013-03-13 10:45:25 | 釣り
ビクトル・ユーゴーの古典「ああ無情」のミュージカル版を映画化した「レ・ミゼラブル」を観た。私は、音の高いのは好きではないので、別の映画を希望していた。が、釣りシーズンが近づいてきているのでカミさんにコマセしておこうと従った。

フランス革命後の混沌とした時代。ジャン・バルジャンが妹の娘のためにパンを盗んで19年間刑務所で労役の後、保釈される。出所後、行き倒れ寸前で修道院の神父に救われる。そこで銀製の食器を盗むが、神父は銀製の燭台2本まで、バルジャンに贈る。その慈悲でバルジャンは改心し一生懸命働き・・というおなじみの話。

30曲以上の歌が、ゆっくりと韻を踏んで歌われる。易しい単語が多く分かりやすいので、英会話のリスニング・ヒアリングにもいい。革命後の貧富の格差や貧困な民衆の生活を改善させようと学生達が新たな革命を起こそうと蜂起するが、民衆は踊らない。かっての日本の学生運動に似た状況。

軍隊にバリケードは砲撃されて、ほぼ全滅する。天国に召される若者たちが高らかに民衆の歌を合唱する。この歌には、参った。病床にあった時にいつも考えていた、明日はくるのか?その自分の背景もあったんだろうか、感動なのか自然に涙が出てとまらなかった。「明日は来る」と合唱するのは、絶望の彼方にも、明るい希望の明日があると告げているように私の心に響いた。