「ゲームオーバーです、有田先輩・・・・・・いえ、シルバー・クロウ」前袖より
学内一の美少女・黒雪姫との出会いによって人生が一変した少年、ハルユキ。デブでいじめられっ子だった彼も、立派な≪騎士≫として成長していた。
季節は春。二年生となったハルユキたちの前に、奇妙な新入生が現れる。≪ブレイン・バースト≫のマッチングリストに現れず、しかし日常では≪ブレイン・バースト≫を巧みに使いこなす謎の一年生。
黒雪姫が修学旅行で不在の中、≪ダスク・テイカー≫と呼ばれる歪なデュエル・アバターを出現させた一年生は、圧倒的な力でハルユキから『大切なもの』を奪っていく。再び学内格差最底辺に堕ちたハルユキ。絶体絶命の彼がその時とった行動とは・・・・・・!!
『季節は春』っつってんのに表紙これ夏じゃねぇ?な3巻だよ!
「・・・・・・・・・・・・い、いつの話だよそれ・・・・・・」はいはいリア充リア充
「さあ。ずっと・・・・・・ずうっと昔」
4月――
梅郷中学校も入学式が終わりました
「・・・・・・ともかく、世の中のいろんな偶然は、計算してみれば印象よりも案外そうなる確率が高い、ってことだよ。だから、一応備えておいたほうがいいと思うよ」新一年生にバーストリンカーが居る可能性について
いるはずだよ、だってそうじゃないと話が進まないもの(メタ)
新一年生がローカルネットに繋いだであろうタイミングで加速した結果、
マッチングリストにはハルユキの知る人間しかいませんでした
つまり新一年生にはバーストリンカーはいないということだね!
それじゃ遂にバーストリンカーとなった幼馴染・チユリのアバターを確認しよう
「何よこれー! なんにも起きないじゃないの!!」【悲報】チユリのデュエルアバターであるライム・ベル、必殺技がゴミ?
と、思いきや
「地味どころか・・・・・・とんでもないレアアバターだ。これは、チーちゃんが《対戦》デビューしたら、大変なことになるよ・・・・・・。もしかしたら、シルバー・クロウが現れたとき以上の・・・・・・」【速報】ライム・ベル、『とんでもないレアアバター』だった
どのくらい『稀少』なのかと言うと
「そ・・・・・・そこまでですか」黒雪姫先輩がこう断言するくらいであります
「間違いない。東京中からバーストリンカーが杉並に集まってきて、倉嶋君・・・・・・ライム・ベルがどこかのレギオンに入る前に仲間に引き込もうと、あれこれ策を弄したに違いないさ」
これはレギオンの戦力的には朗報ですなぁ
しかし3年の黒雪姫先輩は4日後から1週間の修学旅行
レギオンへの勧誘をやっつけで済ませるのもなんだかななので、
その話は修学旅行から帰ってからということに
・・・・・・って、1週間不在じゃ土曜日の領土戦人数不足じゃないですかヤダー
「そうだなぁ・・・・・・じゃあ、こうしよう。もし来週の防衛に成功したら、ご褒美にキミのお願いを何でも一つ聞いてやる。どうだ?」こんなの絶対勝つですやん
「ゴホウビ!?」
ハルユキは剣道部の校内トーナメントに参加するタクムを応援に行きました
決勝戦はタクムと新一年生の能美某だよー
――間違いない。えっ
加速コマンドだ。
しかしマッチングリストにハルユキたち以外の者は存在せず
何らかの不正の可能性高し、これは要調査ですな
進級直後ということもあり、BB絡みばかりに時間を使う訳にもいきません
加速世界と同じ様に、現実世界でも自分の殻を破って、新しい友達くらい作れるようにならなきゃいけない。そう思って共通の話題が存在しそうな男子生徒を探すべく懸命に聞き耳を立てたり、ローカルネットをうろついたりしてみたが、誰も彼も話しているのはスポーツやら音楽やらファッションのことばかりで、ゲームやアニメの話題は一マイクロ秒たりとも耳に入ってこない。なん・・・・・・だと・・・・・・?
日曜日、黒雪姫先輩は修学旅行に出発
ハルユキはヒマなので剣道部の様子を窺うことにし
これは、正真正銘の危地なのだ。学校当局に露見したら、停学、あるは退学、いやその先――警察沙汰すらあり得る事態だ。ハルユキ人生\(^o^)/?
いいえ、幼馴染の女神さまの機転によりかろうじてセフセフ
あれは、能美からの宣戦布告だ。今後始まる戦いに、全精神力を振り絞らねばならないのだ。そして可能なら、黒雪姫が沖縄から帰ってくる前に、この問題を片付ける。レベル9のあの人を危険に晒すわけにはいかない。ハルユキは 決意した!
おう一年坊ちょっと面貸せや、と言いに行く前に、
能美の方から呼び出されました
「ゲームオーバーです、有田先輩・・・・・・いえ、シルバー・クロウ」あ・・・・・・?
ハルユキ\(^o^)/
「・・・・・・忠実かつ勤勉な犬になって欲しいと思ってるだけなんですよ。ボクが使うバーストポイントを毎日咥えてくる、お利口な飼い犬にね」女神キター
「そんなこと、させない」
ハルユキはもうこれ一生チユリには頭が上がりませんなぁ
「・・・・・・あなたは、猟犬じゃなくて愛玩犬にしてあげますよ。ボクが《対戦》する時には、必ずギャラリーに入ってボクに傅くんだ。ふふふ・・・・・・専用のペットなんて、《六王》だって持ってない。ああ、安心してください、現実世界で何かさせようとは思ってませんから。今のところは、ですけどね」うわぁ・・・・・・中1にしてエロ同人脳じゃないですか・・・・・・
絶対こいつカワカミ製作のプログラム使ってるわ間違いない(断言)
ハルユキを精神的に追い詰め身体的にも捻った能美
続いて直結対戦で加速世界でも捻るつもりの模様
・・・・・・バカめ、これでデュエルアバター情報とリアル情報がリンク!
『リアル割れ』!『リアル割れ』!
「ふふふ、怖いなぁ。ま、先輩もカードを一枚握ったことは認めましょう。でも、ポイントを頂くには、どの道こうして《対戦》する必要がありますからね。そこでね・・・・・・もう一つ、預かっておこうと思うんですよ」ああん?
シルバー・クロウ対ダスク・テイカー、ファイッ!
どうだ、見たか・・・・・・見たか!!ワハハハハこれがオレのシルバー・クロウだ!
いやあ、ダスク・テイカーは強敵でしたね
「・・・・・・・・・・・・嘘だ」ところがどっこい・・・・・・・
ハルユキの口から、ひび割れた声が漏れた。
「嘘だ。ウソだ」
夢じゃありません・・・・・・・・!
現実です・・・・・・!
これが現実・・!
ハルユキの楽しい加速生活~事実上おしまい~
もうちっとだけ続くんじゃ
ちっとっつーかここまでで3巻の半分だね!