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ふたたび、辺野古移設作業強行について

2015-04-06 20:01:25 | 政治・経済
 菅官房長官が、沖縄県の翁長知事と会談した。
 会談は結局平行線のまま終ったが、菅官房長官は、今後は「粛々と」という言葉は使わないとした。
 辺野古への移設について、安倍政権ははじめ沖縄がなにをいおうといっさい無視し問答無用で押し切ろうとしていた。だが、それはかなわなかった。さすがにこのようなことを続けていれば世間の反発が尋常でないレベルに達してしまうと考え、妥協せざるをえなかったのだ。つまり、安倍政権は沖縄側との我慢比べに負けたといえる。
 これは、ある意味で当然のことである。
 基地問題の解決手段として辺野古移設しか方法がないという彼らの主張を仮に認めるとしても、知事が上京しても会わずに追い返す、沖縄の振興予算を削減するなどという暴挙はとうてい容認されえない。自分に反対するものには露骨な嫌がらせという小学生なみの振る舞いをこれ以上続けていれば、沖縄ばかりでなく世論の反発も大きくなり、政権へのダメージは避けられない。統一地方選への影響なども考慮すれば、ごり押しは続けられなかったということだ。
 今回の一件が示したのは、いかに強権的な政権であっても、猛反発にあえば強硬姿勢を貫けなくなるということだ。たとえいま十分な議席を確保できているとしても、次の選挙でそれを失うリスクが増すために、世論の反発を受けるようなことはできなくなるのである。
 このことを、ブロガーたちは重視するべきであろう。
 たとえば集団的自衛権の問題にしても、反対の声をあげ続けることは決して無駄にはならない。ある程度以上にそれが大きくなれば、彼らは少しずつ妥協せざるをえなくなる。それがわかっているがゆえに、彼らは表面上「聞く耳持たぬ」というふうに強がっているのであり、内心では反発が広がることをおそれているのだ。
 このことを踏まえ、安倍政権の横暴を許せないと思う諸氏は、大いに反対の声をあげ続けていこう。それがやがて奔流となって、この無力感に蝕まれた政治状況に風穴を開けるかもしれない。