
(前略) もうおわかりのようにこの 「 雨ニモマケズ 」 の詩はプロローグの 「 南無妙法蓮華経 」 で始まり、エピローグの 「 南無妙法蓮華経 」 で終わっているのです。 (中略) その大切な祈りの言葉をぜんぶ削り取ってしまっては、宮沢賢治という詩人が最後に死を迎えようとしているときの心の状態がわからなくなる。
山折哲雄 「わたしが死について語るなら」 第3章 96頁~ ポプラ社
( 写真は宮沢賢治の手帳の写し )
文美禄: その後に 「教科書などではそれが平気で削り取られてしまっているのです。」 「 それでは賢治を理解したことにならないでしょう。 」 と書かれています。
今まで掲載してきた 「 言葉 」 シリーズすべてがそうですが、 掲載したページ ( 文章 ) の前後を読まなければ、 詳しい意味はわかりにくいかもしれません。