西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

中年派遣員奮闘記(その7)

2015-12-28 | 奮闘記

NO.7[キングオフキングス]

Sさんがインターネットカフェでの報告を終えて、前のテラスにて4人位で話をしておりますと斜め前の路地から一人の男が現れました。

足がちょっと不自由なのか、上半身を左右に揺らし何やら大きな声で叫びながら近づいてきます。彼はラスタ風の短めのドレッドヘアで痩せていて大きめの口からは歯が何本か抜けているのが見受けられます。

「カカーオー!、キングオフキングス!!」とちょっとかすれた声でSさんと恒例の挨拶である握手指パッチンを2回3回と繰り返しております。

そのうちSさんが顔をしかめながら「イテテ!コイツの握手はいつも痛くてー!、コイツは酒が好きで酔っ払うと何時もうるさいンですよ。」と言うとまた大声で「カッカオー! ビックビックラスター! キングオフキングス! WAHAHAHA!!」とより大きな口で大笑いしながらSさんに握手指パッチンを繰り返し、その度にSさんの表情がゆがみます。

彼の名前は「ワゾタ」ブルキナファソでも指折りの太鼓(ジェンベ)のプレイヤーで良くコンサートにも出ているようです。手の平を見せてもらうと殆ど全部が硬い靴底の様な状態で硬くなっていて、この手でジェンベのように叩かれたらかなりの衝撃かと思われます。

現地語のモレ語で何を言っているのかは解りませんが殆ど一人で語り続け、時々ラミンが涙を流しながら笑うので、それを見てこちらも可笑しくなり笑ってしまいます。

「ワゾタは太ったお尻の大き~い女性が好きなんだ。」と言うと、ちょっと恥ずかしそうな仕草で「NO~~~」とニヤニヤと笑みを浮かべ、なんとなく憎めない人柄で皆の人気者のようです。


次回をお楽しみに・・・・



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