これは、昨年の11月の事である。
ZILを購入して6年になろうとした頃、東北キャラバンから帰って、バゲージルームの荷物を出している時に気が付いた。
フロアに固定されているジャッキが傾いている。
不思議に思ってジャッキを手に持とうとすると、ぶらぶらの状態で止め金具が外れている。
床を強く押さえると、グシャと表面のクッションフロアの下は卵のカラが割れるようにもろい。
付近を押さえるとぶよぶよした感じで、しっかりとした硬さを感じない。
表面のクッションフロアをカッターナイフで切ってみると、下地のベニヤの強度が無くボコボコだ。
ベニヤが腐って、表のクッションフロアと裏面の塗料でようやく形状を保っている感じ。
色々調べていくと、左右のテールランプ周辺がもっとも激しく劣化している。
撤去中の床材とクッションフロア
旅行中に20Lの飲料水タンクから水が漏ったかなと思ったが、そんなに簡単に床が劣化する訳でもないし、過去に漏った形跡もない。
水タンク付近はベニヤ強度も問題なさそう。
水タンク付近はベニヤ強度も問題なさそう。
バンテックに電話して状況を説明すると、テールランプ部のカバーを取った写真を送ってほしいと言われ、一連の写真を送る。
テールランプカバーを撤去して撮影
よく見ると、テールランプの上の方から下へ薄く雨水の跡を発見。
上の写真の拡大
ベニヤ板を丁寧に撤去しながら構造を確認する。
テールランプカバーとその下側のバンパーに5mm程度の隙間があるが、外部から金尺を差込んで、車体下に潜り込んで下から覗いてみると、室内側に金尺が見える。
金尺が当たっているのは、薄くシールされているベヤ板。
金尺が当たっているのは、薄くシールされているベヤ板。
バンパー角から金尺を差込む
差込んだ金尺を下から覗くと見える。
コーナー部全体
メーカーが、そんな簡易な構造にはしないだろうとバンテックに確認すると、雨漏れの原因を設計と協議するとの返事。
後日、問合せすると、「ベニヤの表面に塗っているシールが切れて長期間に渡って水が浸入したのだろう。」という返事。
これを聞いて驚いた。
後日、問合せすると、「ベニヤの表面に塗っているシールが切れて長期間に渡って水が浸入したのだろう。」という返事。
これを聞いて驚いた。
メーカーが、このようないい加減な方法を平気でやっているなんて思わなかった。
これでは、経年でベニヤのシールが切れて、雨水が浸入しないほうがおかしい。
これでは、経年でベニヤのシールが切れて、雨水が浸入しないほうがおかしい。
丁度、2週間後にキャンカーショーが開催されるので、打合せをさせてほしいと依頼する。
バンテックの営業と話したところ、「このような雨漏りは結構な頻度で発生している。」との事だ。
撤去する前のリア右側 押さえるとボコボコになっている。
リア右側を下から撮影。形状は保っているがボコボコの状態。
シールもよく分からない状況
キャンピングカーメーカーとして、シールについての認識が全く甘く、この程度の薄いシールで長期間の耐用を見込んでいるのが不思議でならない。
シリコンシーラントは切れるというのがシール業界や建築関係での常識だ。
弾性シリコンで止水する場合は、シールが切れても水が内部に入らないように二重の防御を講ずるのが一般的。
構造上、シリコンシーラントでしか対応出来ない場合は、二重シールを行い、外部側が切れても内部に水が入らないようにする。
弾性シリコンで止水する場合は、シールが切れても水が内部に入らないように二重の防御を講ずるのが一般的。
構造上、シリコンシーラントでしか対応出来ない場合は、二重シールを行い、外部側が切れても内部に水が入らないようにする。
シールメーカーである横浜ゴムやセメダインがシールについての耐用年数を保証する場合は、厚みと幅、施工方法について細かな決まりがあって、それを守っても、一般的には5~7年の保証しかしない。
ベニヤ板の表面に薄く塗った程度でそんなに耐久性があるはずがない。
それをメーカーは平気な顔で返答するのだから始末が悪い。
それをメーカーは平気な顔で返答するのだから始末が悪い。
バンテックからは、販売店にはメーカーから話をしておくので修理して下さいとの事。
結局、メーカーは、販売店にうまく対応してくれと逃げたように感じた。
結局、メーカーは、販売店にうまく対応してくれと逃げたように感じた。
今回の修理の内容は、バゲッジルームの床の張替とテールランプ及びハウジング回りとバンパー部のシーリング一式で、修理は販売店で実施した。
修理費用については、新車から6年近く経過していることもあり、ある程度の費用負担を強いられた。
強度的な問題等、クリアされてないものもあるが、今さらしょうがない。
テールランプハウジングとバンパーの間をシーリングした。
ZIL及びZIL520は2016年春にモデルチェンジされ、テールランプがバンパーに移されたので同様なシール切れは無くなったが、これと同じ構造のZIL4および、ZIL520は、いつシールが切れてベニヤ板に水が浸入するか分からないので、定期的チェックする必要がある。
窓回りのようにシールが切れそうだったら打ち直せればよいが、それが出来ない。
予防策としては、テールランプハウジングとリアバンパーの間をシール処理していたほうがよさそうだ。
予防策としては、テールランプハウジングとリアバンパーの間をシール処理していたほうがよさそうだ。
次回は、「ZIL520のエアコンのオーバーヒートについて」
これもリコール対象だろう!!
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経年によって変わってくると思います。
全てこちらの責任だとするともっと高くなると思いますよ。
すいません。質問なのですがキャン友さんが同じ程度の床の劣化を起こしてます。うなぎさんはどれくらい修理費かかりましたか?
構造がZIL520と同じでないとしても、ボディとスカートの接合部はモールに隠れて見えないのでユーザーとしては対応のしようがないですね。
張替えは下からは出来ませんから、上からになります。
購入後1~2年であれば、ビルダーも非を認めると思いますが、現時点では非常に難しいと思います。
保証の内容が曖昧で、ビルダーが直接にユーザーと話すことはありません。
必ず販売店経由での対応となって、ビルダーは逃げ腰です。
販売店よりもビルダーのほうが強いですから、販売店で何とか対応しろということになると思います。
2012年11月納車のコルドバンクス うなぎさんの日記を読んでいたので、昨日、後部収納庫後端の床を触ってみました
右端から左端までサクサクしてました(ToT)
床下から見上げるとベニヤ板後端を覆っているはずの黒い膜が大きく裂けていました
右端から左端まで、、
左後端のかどを見上げると、暗い中にひとすじの光が差していました ボディとバンパーのつなぎ目に貼られたモールの高さでした
光が差し込む位置を外側から指でふさいで、床下から照らすと、肌色 私の指でした(´`:)
単に床板交換なら、収納庫内側から自分でできそうですが、下から防水は室外機やグレータンクがあるのでとても無理(ノД`)
どうすればよいのか 売買契約相手に瑕疵を訴求してみます
この手のZiLではリアバンパーが分割されていて、内部のベニヤにはシール処理されているだけなので
そこから水が浸入すると、床がボコボコになります。
バンパーを外さないと増しシールも出来ない状態ですので、販売店はバンパーの分割部をシール処理しているようです。
しかし、きちんとした修理はバンパーを撤去してベニヤ部分をきちんとシールするのが正規のやり方だと思います。
これは、明らかに設計ミスですね。
これが教訓なのか、今販売されているものは、全て一体型になっています。
ネットで調べるうちに、こちらにたどり着きました。
私だけでなく他にもあると知り、ある意味安心したのと原因と対策がわかりました。
販売店とはこれからの話になりますが、大変がっかりしております。
ある意味、零細企業であるビルダーさんはまだしっかりと責任を持ってお仕事をされているように思いますが、逆に大きなビルダーさんのお仕事の末にトラブルになっているケースが非常に多くあるよう聞いております。ネットではなく直接お目にかかってお話を聞いた方の例だと、トラブルだけでなくその対応についても耳を疑う内容でした。同時期、友人がキャンピングカーで単独転倒事故を起こし、その原因究明の際にビルダーにかけあってもベース車に原因があると逃げられたようです。泣き寝入りで終わったそれも大きいビルダー。そんな状況下、何とも言えずこの業界の淀みを感じてしまっているものですから。すみません。個人的な感情でした。ただ、毎年毎年キャンピングカーショーを見るたびに、小さな子供連れで「初めて買います!」って人を見るたびに、重量制限や安定性、しっかり見て買ってねー、、って思ってしまいます。個別記事のリンクはあきらめます。ネット上での情報の一人歩きは真面目なビルダーさんにも迷惑ですよね。うなぎさんのコメントから気が付かされました。逆に、心から感謝いたします。ありがとうございました。
キャンカーの出荷台数も年間に5,000台程度であり、自動車業界からすれば隙間産業に過ぎません。
さらに、個別のビルダーを捉えてみても、数人から数十人程度と決して大きくはない零細企業(失礼ですが)です。
私のように個人がブログでワイワイ言っているうちはまだいいですし、この件は既にビルダーも周知しています。
さらには、読んでくれる方の何かの参考になればいいなと思っています。
単体の記事だけを取り上げて、それが一人歩きすると一ビルダーだけを批判することにもなりかねません。
以上の理由でブログ全体のリンクは構いませんが、個別クレーム記事だけのリンクはご勘弁願いたく思います。
ベニヤ板の防水を薄いシーリングだけで行っている等はシーリングの
知識が無いにもほどがありますね。
普通なら、こういう場合は二重シールという方法を取ります。
このタイプのジルでは結構この手のトラブルが発生しているようです。
今のバンテックは全て一体型になっていますので大丈夫でしょう。
私の場合、右側は無事でしたが、念のため同様にテールランプハウジングとリアバンパーの間をシール処理しています。
この隙間へ高圧洗車機等で掃除をしたのが原因と思われますが、これ構造上の欠陥かと思いますよねえ。
同じ車種に乗っている方は、この隙間は必ずシールしといた方がいいと思いますよ。
色々なクレームは、販売店で何とか対応してほしいとの事で、ほとんどを販売店に押し付けているようです。
この雨漏りも結構な頻度で発生しているようです。(薄いシールだけで止めているので当たり前の話ですが・・・。)
テーブルに肘をついてテレビを見ていたら突然固定されてるテーブルが倒れました。原因はオニメナットの取付不良ですがバンテックは認めず傷が付いたテーブルのクレームは泣き寝入りでした(泣)
ナッツRVも適当でしたがバンテックもかなり酷いですね?
納車後かなり自分で手直ししました。手作りとはいえ匠の技ではないですね(笑)