今回は先日紹介したRENOGYの100AHのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーをキャンカーに積んだ。
ディープサイクルバッテリーをリチウムに置き換えて既に分かっていることと、試してみたいことを挙げてみた。
1. キャンカーで多く使われている すぐれもの充電器 (鉛バッテリー用 22.5A)で充電する方法
2. 走行充電器を使わないオルタネーター充電はどう?
3. ソーラー充電 MorningStar TS-MPPT-60(鉛バッテリー用)で充電したらどうなるの?
まだ他にもありそうだが、
今回はすぐれもの充電器で、リチウムをきちんと充電できるかを試してみる。
バッテリーが1つなので、既存のセットの上に仮設した。
左側の800Ahのリチウムは切替スイッチでオフにして車内の回路には接続されてない。
テストの前にリチウムバッテリーのデータが読めるようにBlueboothモジュール BT-2をリチウムバッテリーに接続する。
バッテリー専用モニターは直接見れるので便利だが、表示出来るデータが少ないのでテストはBT-2を使用。
スマホにRenogy DC Homeアプリを入れると、BMSのデータを25m離れてもスマホで見ることができる。
右はアプリを立ち上げた状態で、送られて来たバッテリーが残容量70%程度をしめしている。
多くのキャンカーには、サブバッテリーを100Vの電源から充電するために、POWER TITEの充電器 (すぐれもの充電器) が載せられている。
サブバッテリーを鉛からリン酸鉄リチウムに載せ替えたら、このすぐれもの充電器の電圧を14.4Vに設定変更した方がいい。
鉛バッテリーが載っているときは、充電電圧が13.9Vになっていると思う。
14.4Vで構わないがバッテリーの安全を考慮して低めに設定されている。
それではリチウムバッテリーには少し低いので14.4Vにするためにディップスイッチを切り替えると充電電流を高く取れる。
すぐれもの充電器の電圧設定表示
ディップスイッチは4つあってこの図では左側の2つ変更する。(PowerTiteの説明書より抜粋)
ここで注意するのは、すぐれもの充電器は鉛バッテリー用なので、リチウムバッテリーの電圧が13.2V以上だったらBOOST電圧に切替わらない。
リチウムバッテリーが13.2V以下にならないと充電動作に入らないので、それ以上ある場合は何らかの負荷をつないで一時的にバッテリー電圧を下げればBOOSTに切替わる。
一旦BOOSTになったら満充電になるまですぐれもの充電器の電源は切ってはいけない。
電源を切ってから入れ直すと、すぐれもの充電器はまずバッテリーの電圧を読みにいくので、13.2V以上あればBOOSTにならない。
充電がはじまったら22.5Aで充電され、充電電圧が14V以上になって充電電流が3A以下になったら充電が停止する。
すぐれもの充電器でRENOGYのリチウムバッテリーを充電するには、
1. すぐれもの充電器の電圧を14.4Vに上げる
2. リチウムバッテリーを消費して電圧が13.2V以下にする。
3. 充電が始まったら充電が完了するまで充電器の電源スイッチは切らない。
こうやると充電出来るが、鉛バッテリーのようにRVパークなどでAC電源を入れてバッテリーを満充電しながら電気を使うことは難しい。
前回の記事 RENOGYのヒート機能付きリチウムバッテリー
RENOGY JAPAN https://renogy.jp/
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RENOGYいいですよね。友人がリチウム系に変えたいというので数台に取付しまして安定して動いています。
我が家にRENOGYの40A走行充電器が余っています(忙しくて取付できていないのと、車両電圧が高いので現状の直結で充電できているという・・・)
よかったら送りますので実験で使ってください^^
コロナが無ければ毎年北の方には行っていますから、その内にお会いできそうです。
RENOGYの40A走行充電器の話はありがたいです。
色々試してみてまたブログ上で報告出来ればと思っていますので、送料着払いでお送りいただければ幸いです。
結局そのときにお勧めいただいたリチウムバッテリーと一緒に、チャージコントローラーが内蔵された走行充電器を購入しました。
取付け工事は自分でできないので販売店にお願いし、現在はうまく動いています。
取付けた後に、パワータイトの充電器で充電しようとしましたが、まったく充電されないので壊れたかリチウムバッテリーには使えないと思ってそのままになっていました。
本日、こちらのブログ記事を読んで車のエアコンを暖房にして電気を消費して、バッテリーの電圧が下がったところで充電器のスイッチを入れると充電されています。
電圧切換えスイッチは触っていません。
故障したとばかり思っていましたから、今日はかなり気分がいいです。
画像でデジタルテスターの電圧とスマホのバッテリー電圧が150mV程度違うのはテスターの精度が狂っているのか、それともバッテリーのBMSがおかしいんでしょうか。
うちのキャンカーも奥の方にすぐれもの充電器が取り付けられています。
手前側だったら上蓋を取って電圧調整すればもっと使いやすくなると思います。
リチウムすると走行充電もガンガン入りますからAC充電の必要性はかなり減りますね。
すぐれもの充電器の電圧は14.4Vにした方が充電が早いですよ。
マルチメーターの精度は10mVくらいは狂っていますが、マルチメーターの電圧はバッテリーからBMSを通ってボルト端子での電圧です。
スマホに表示されているのは、これもセルが4つ直列後のBMSに入る電圧です。
簡単に言うとBMSを通過する前か後かの違いです。
20A程度で充電していますからBMSの通過損失が現れています。
いつも勉強させてもらってます。
一年ほど前にキャンカーを購入して右も左もわからないままスタートしました。
昨年末になんとか自力で生セルでリチウム化することができました。
リチウム化にあたり、購入した時に載ってたディープサイクルバッテリーが不要になったんですが、ディープサイクルバッテリーはキャンカーのメインバッテリーに使うことができるのでしょうか?
現在メインバッテリーが弱くなってきて買い換えを考えてるところです
ディープサイクルバッテリーはブライトスターのSMF27MS730です
教えてください。
一般的にはディープサイクルバッテリーは、瞬発力が高く、浅い充放電を繰り返すサイクルバッテリーのような使い方は出来ないとされています。
構造的には、ディープサイクルバッテリーの方が充電時の電極への負荷が高い為、頑丈に作られていますので価格も高いです。
でも、ブライトスターのSMF27MS730はマリンのエンジンにも使われ、CCAが730Aもありますからスターターバッテリーとしても使えそうですね。
そのうち試してみようと思います。
オルタ直で昇圧しなくても50A位の充電電流は流れるみたいです。
http://cogiehiacecamp.blog.fc2.com/blog-entry-463.html
ps;すぐれもの充電器の、バッテリ電圧を検知して充電電流を切り替える方式は曲者で、鉛バッテリで過充電で膨張させた例が散見されますね(ウチも過充電し、車内が硫黄臭くなっていそいで止めたことあり)。