先日、キヤンピングカーで旅行中の友人からの相談。
昨年にビルダーでFFヒーターのオーバーホールを行ったのに今年も何となく調子が悪い。
キャンピングカーは新車で購入して9年経って、FFヒーターが時々うまく点かなくなったので昨年の夏にメンテに出した。
ヒーターを降ろしてきれいに掃除したのに、どうもまた調子が悪い。
その話を聞いて、ピンと来たのは多分バーナースクリーンを交換してないのではとの疑問。
ベバストのマニュアルではちゃんとした使い方では2,000時間毎を目安にオーバーホールするようになっている。
サブバッテリーの電圧が低くて、しょっちゅうエラー表示が出るような使い方をすると内部にススが溜まる。
普通の使い方して、エラー表示が出たらそろそろOH時期かも。
ベバストのFFヒーターは小型ながらよくまとまっている。
そのトラブルの主な原因はバーナー内部がススやゴミで汚れて失火すること。
掃除後の燃焼室内部。
バーナーがうまく燃焼しないと、ここにたくさんススが溜まって配管にもススが付着して詰まる。
これがバーナー本体。
左側のパイプから燃料が送られて来て、内部のバーナースクリーンに浸み込んでイグナイタで着火する。
バーナー筒を外した状態。
筐体、バーナー本体はステンレスなので薄く錆びているが磨けばきれいになる。
ここでFFヒーターを分解したらバーナースクリーンだけは交換する。
国内で入手するのは難しいので、アリエクで中国製のバーナースクリーンを買えば1000円以下で買えるし、
ベバストの純正が良ければ ebayで3,000円くらいで買えると思う。
バーナースクリーンだけを取り出したもので上の裏側。
窒素酸化物の塊でカチカチ。
バーナー本体からバーナースクリーンを取り出したもの。
バーナー本体の穴から燃料が出てバーナースクリーンに浸み込む。
バーナー本体の横長の穴はイグナイターが入って、これが赤熱して着火する。
新しいバーナースクリーンを取付けた。
穴に見えるのはイグナイター。
FFヒーターのスイッチを入れたら、初めに十数アンペアの電流が流れるのはこのイグナイターを赤熱させて燃料に着火するため。
国内では、バーナーアッセンで交換することになるかも。
この部品代だけで12,000円くらいすると思う。
FFヒーターを取り外すのは時間もかかるし、かなりの仕事になるので一度降ろせば最低でも7~8年は扱いたくはない。
5年以上乗っているキャンカーのFFヒーターがトラブって分解する場合、掃除だけで済ませないでバーナースクリーンも交換する。
ビルダーにメンテをお願いするときには、バーナースクリーンを交換する事を忘れずに言おう。
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