係留可能なマイボートを手に入れるべく、家族(嫁さん)に相談したり、中古艇を見にいったりと、とりあえず検討はすすめてきた。
ただ、家族の猛反対があり、かつ新艇を手に入れるには若干予算不足でもあり、今のところとん挫している状態だ。
家族の猛反対が一番の壁で、船を買ったら離婚するとおっしゃる。マイボートを買うため、長年続けてきたヨットの共同オーナーからも抜け、お金も借金せずに購入可能な船を選ぶ、維持費負担にならない小さなボートを選ぶと、説得したが、買うというと、ヒステリーをおこし、1週間は口をきいてくれず、毎日不機嫌な顔をみなければならない。
友人に相談すると、こっそり買えとか、離婚しろとか、無責任なアドバイスしか返ってこないが、こっそり買って運用するのもありかもと、思わないでもない。ただ、ボート購入資金のヘソクリがバレてしまっているので、口座から金がなくなると、まず詰め寄られるだろう。いまのうちに違う口座を開いてヘソクリを移す手もあるが、それもバレると不自然。どうしたものだろう。
まったく先が見えない状況で、先日長男の誕生日のお祝いしている最中に「カヤックでも買って遊ぼうかな?」と、機嫌を損ねるのを承知で言ってみたら、長男は「今のタイミングでまたお母さん怒らせるん?」とビビった様子。そう、家にいる長男は、何度も修羅場を見ている。嫁さんのほんのり酔っ払った顔色を見ると、いつものように笑顔。あれ?能面になってないぞと、凝視するが、にこやかな顔のままだ。買っていいとも、悪いとも言わないので、黙認という意味だろう。
しまった、ボート買うといえばよかったかも?と少し後悔したが、ボートという単語に過度に反応する可能性があるので、控えてよかったのかもしれない。
無知というのは怖いものだ。ボート購入の一番の反対理由は安全性だが、カヤックの方がよっぽど危険である。危険とかいうと、猛烈に反対されるのはわかっているので、嫁さんの矛盾はつかなかったが、反対される側としては、納得できない。しかし、小さな一歩が踏み出せるのであればと、カートップのカヤックを買うことを決心した。翌日嫁さんから、「危なくないの?沖に出ないよね?」と危険性に気付いた問いかけがあったが、海岸の際でしか遊ばないよと言って納得させた。