ゴールデンウィーク中に沖でエンジンがオーバーヒート。微風の中セールで帰港し、エンジンスローで入港し事なきをえた。
港に帰って、冷却水経路に詰まりがないかチェックしたが問題ない。オーナーの友人らに電話して意見を聞いてみたが、イマイチ合致しない。
オーナーの友人が別日にチェックしたが、恐らくサーモスタットだろうということで部品注文。その際に古くなった冷却水経路のパイプやパイプを固定するベルトを交換と、スケール除去をすることにした。
以下は自分で考えて実施したメモだが、もし真似するなら自己責任で。
1.準備
・ポリタン(18L) 2個 に清水満タン
・ポリタン~ウォーターポンプ入水部のホース 内径:15mm程度 1.5m
ヤンマーに電話でウォーターポンプ入水部の外径を17.3mmと教えてもらったがどうも違うようだ。ノギスで測ればいいが。おそらく15mm程度だろう。15.9mmを買ったがちょっと緩すぎた。
・サーモケース排水部~ポリタンのホース 上記と一緒
・やかん
・作業用ゴム手袋(数セット)
・ヤンマー部材
・スケール除去剤K-1 ヤンマー純正品
・ホースバンド 23000-022000 8個
・サーモOUTホース 128270-49050
・サーモINホース 128270-49020
・ポンプOUTホース 128270-49010
・サーモスタットKIT 直接冷却用 105582-49200
2.作業
(1)スケール除去作業(テスト)
・古いサーモスタットを抜いて、カバーを戻す
スケール除去液をシリンダ周りに回すには、サーモが邪魔になる
・ポリタンに水10L程度にして準備
・キングストンバルブを閉めて、ポンプIn部のホースを抜く
・ポンプIn部に準備したホースを入れてバンドで止める
・サーモout部のホースを外して、準備したホースをいれてバンドで止める
・ミキシングエルボから出ているホースにぼろ布で栓をして、ビニールを当ててバンドで止める
(排気がミキシングエルボーからこないように)
・サーモout部のホースをポリタンに突っ込む
・ポンプIn部に準備したホースにやかんにいれた水を注ぎ満タンにする
・ポンプIn部のホースをポリタンに突っ込みエンジン始動
・サーモout部のホースから水が出ている事を確認
・突っ込んだホースから水が漏れていないか確認
(2)スケール除去作業(本番)
・作業場所の換気確認(とにかく臭くなる)
・ポリタンに水6Lいれて、K-1スケール剤(4L)を入れて混ぜる
※1サーモout部のホースをポリタンに突っ込む
・ポンプIn部に準備したホースにやかんにいれた水を注ぎ満タンにする
・ポンプIn部のホースをポリタンに突っ込みエンジン始動
・サーモout部のホースから液が出ている事を確認
・しばらくエンジンを回すと、オーバーヒートアラームが鳴る。エンジンを止めてポリタンのホースを慎重に抜いて、液がこぼれないようにウエスで拭きこぼれないようにホースを上にむけて養生する。
・ポリタンに蓋をして、ロープをつけて、ヨットのデッキから海に漬けて液を冷やす
・※1からやり直し(スケール時間が30分~1.5時間なので、何度もやる)
(3)スケール除去作業(仕上げ)
・もう一つのポリタンを使って清水でフラッシング作業する
(あとから考えたが、水にホウ酸を混ぜて中和すればよかったかも)
・パイプ類を交換し、サーモスタットを取り付け
・エンジン始動し、しばらく運転する(可能であれば、船を走らせる)
アイドリングではサーモが開かないので、クラッチ切ってエンジン回転数を上げて。