まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.533 岐阜の旅・・・美濃市(後編)

2016-07-20 08:40:20 | 旅行記
おはようございます。













岐阜の旅、最後の目的地美濃市のうだつのある町並を走っています、と書いてますが正確には「うだつの上がる町並」と言うようです、まあ貧乏人の自分(一人称)にはうだつが「ある」でも「上がる」のどっちでもいいことなのですが。その町並からいったん離れて長良川の方へと向かいます、結構急な下り坂を進んで行くと長良川の穏やかな流れが眼下に見えてきて、川沿いへと入ると写真1枚目、2枚目にある灯台が見えてくる。灯台の側には河岸へ下る石段があい、その周囲には常夜燈に神社もあることからここが湊だったと言うことがうかがえる。水面が西日を跳ね返して眩しく光り輝いている、川上の方を臨むと橋が架かっているのでそちらへと向かってみることにする。朱色の欄干に重厚そうな門が立つ橋の入口、その名を美濃橋と言う橋は大正時代に造られた重要文化財である。







美濃橋を後にして再びうだつの町並へと戻るが、さっき急な下りを走ったばかりなので帰りは当然上り、まあこれは仕方ない。公園を回り込むようにある坂道から国道156号線の交差点を過ぎると、あと少し上るとさっきの町並へと帰ってくる。その坂道の途中にあるのが写真1枚目~3枚目にある建物「美濃和紙あかりアート館」、古い町並の片隅にあって結構目につくこの建物は元は美濃町産業会館で登録有形文化財。この付近にあるだろうとは思っていたが前調べをしていなかったので、見つけることができてラッキーだった。









再び町並に戻ってきて、さあ、最後の一走りだ。西日はさっきよりも傾いていて目に眩しすぎるくらい、観光に走っているイメージの強い町並だが、もうこれでお別れだと思うと、さすがに去り難い感情が湧き上がってくる。帰りの列車の時間にはまだ余裕があるので、相棒をゆっくりと走らせながら興味をひかれたものを片っ端から写真に収めて行く。その中で気になったのが写真4枚目と6枚目にあるニャンコさんの像、そう言えばさっきもどっかの店の先で見かけたなあ、ただこの時は、ああ、こんなん飾ってるんやな~、と言うくらいでさほど気にはかけてなかった。改めて写真を見てみると、横にある説明の看板には「四神 うだつの招き猫」とある、これも観光の呼び込みに置かれたものだったのか。「四神」とは青龍、朱雀、白虎、玄武のことで、ニャンコさんの像にもそれぞれそれを表す絵が描かれているのが写真でも分かる、ただし自分(一人称)は走っている時はそんなのを気にしていなかったので、この時は三体しか見つけていなかった。この「四神」については平城京巡りにも結構関わってくるみたいなので、またいろいろと調べてみたいと思っています。







この町で一番最初に訪れた旧名鉄美濃町駅の前を過ぎて先へと進むと、町の外れに長良川鉄道の美濃市駅があった。うだつの町並は結構人が多くて賑やかだったが、その町の玄関口となる駅はこじんまりとしていて人の姿も見かけない、みんな鉄道は使わないのかな。駅前の広場で相棒を折りたたむ、今日も結構長い距離を走らせてしまった、我儘に付き合ってくれてありがとよ・・・、と言うことでここからは奈良まで輪行で帰ることに、一番遠くまで来たわけだから交通費は結構かさんでしまうがそれはもう仕方がない。さて、その美濃市駅駅舎、なかなか趣のある駅舎、入口にはの表示が掲げられている、この駅舎とこれから向かうホームが登録有形文化財に指定されていると言うことで、さっきの名鉄の旧駅も合わせて、美濃は鉄道文化財の町でもあるわけか。ここまで結構きつい走りをしてきたわけだが最後の最後にいいものを見ることができた、美濃市、来て良かったです。さあ、次回はいよいよ最終回、お疲れの相棒君は袋の中で休んでもらって、奈良までの輪行の記録をお送りしていこうと思います、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。         まちみち