まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1707 吉野川分水・県営御所工区、その2

2022-01-27 10:40:24 | 吉野川分水
よろしくお願いします。




















吉野川分水巡り、奈良県内の田園風景の中の見えない水路を巡ると言う地味な作業はまだまだ始まったばかり、今回は前回に引き続き御所工区水路を追って行きたいと思います。前回は御所市の外れで西部幹線水路の分水工から分岐した水路をたどって、市の中心部に近い蛇穴と言う集落までやって来ました。見えない水路をたどるのに頼りとなるのは大小様々な四角い分水槽、国道24号線から一歩東側にある道には進んで行く毎に分水槽があってここを水路が通っているのが分かる。蛇穴の集落を過ぎてJR和歌山線の下をくぐると、京奈和自転車道のルートとなっている道へと出る、田んぼの向こうの線路の脇に分水槽を見つけるが、ここからは市の中心部へと入って行くために一旦分水槽は見つからなくなってしまう。御所の古い町並の中には小さな水路もあるが、これは分水とは関係なさそう、分水ルート巡り用の地図を頼りにして町並の中を通り抜けて行くと、写真下1枚目、2枚目にあるように葛城川のそばに隠れた存在かのように土手に埋まった分水槽を見つけた。




















その先からは葛城川から一歩東側を通る町道へと入る、左手側は葛城川の土手で京奈和自転車道が通っている、右手側は見晴らしのいい田園風景が広がっている。この辺りではまあ面白いように次から次へと、まるで一列に並んでいるかのように分水槽が現れてくる。無機質な大きな石の塊は、無意識にこれまでにもいろいろな所で見ていたわけだが、一昨年から始めた川巡りでそれが水路に関係あるものだと言うのが初めて意識してみるようになった。昨年吉野川分水巡りを始めてからは、この石の塊が分水に関係しているものだと言うのが分かり、それ以来分水巡りの指標としている。点々にあるものが地図を頼りにして一本の経路としてつながり、ひとつの結論となる心地よさはまるで宝探しのよう、今回の御所工区はスムーズに一本の線がつながって行くので、特に心地よかったです・・・。















・・・とは言うものの、やはり見えないものを追いかけるのはそうたやすくはない。さっきまでは面白いように見つかっていたものが急に間隔が空いたり、道から外れた所にあるものもあって、まあそれが宝探しの醍醐味と言ったところかも。分水槽がない所で頼りになるのがマンホール、支線部導入編でお送りしましたが、吉野川分水を示すマンホールにもいろいろあって、確証がないものもあるのですが、上の写真にあるものは地図にある経路上と一致するので、まずは間違いないと思う。このゾーンではもう御所市を抜けて大和高田市へと入っている、葛城川の東にある部分は集落が続くので、分水槽もパタリと見かけなくなってしまう。あとはもう地図を頼りに進むしかないが、このゾーンにある一番最後の分水槽を見かけた後は、もう分水槽もマンホールも見つけることができなくなってしまった。御所工区水路は地図では南阪奈、近鉄南大阪線を越えてイオンモール橿原の近くまで達している・・・と言っても、もうそれは確証はなく憶測なわけですが。そんなわけで御所工区巡りはこれでおしまい、次はどこを巡ることになるでしょうか、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち