まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1744 2つのダイヤモンド

2022-04-13 08:30:33 | まち
よろしくお願いします。






















昨年は25年ぶりの優勝、その勢いをもって臨んだ今年は15試合目に完全試合をやられて借金3、もう以前のチームに戻ってしまったかの感もあるオリックスバファローズ。昨年優勝した時にはちょっとそれを祝えない事情を書かせてもらいましたが、そのオリックスの前身だったのが阪急ブレーブス、自分(一人称)がプロ野球を見るようになって一番最初にファンになったチームです。周りはほとんどが阪神(T)や巨人(G)のファンでパ・リーグは全然人気がなかった頃、めっさ強かった阪急ブレーブスは上田監督の下、山田、福本、加藤秀などの名選手がいて3年連続日本一。しかし4年連続で優勝した後のヤクルト(S)との日本シリーズでは、3勝3敗で迎えた第7戦で本塁打の判定を巡って上田監督が1時間19分に渡る抗議で試合が中断、この時に心離れてしまった感じで阪急ファンを辞めました。
阪急ブレーブスはその後1度優勝するものの1988年には突然の身売りでオリックスブレーブス、オリックスブルーウェーブと来て今のオリックスバファローズとなりました。その阪急ブレーブスが本拠地としていたのが西宮球場、もちろん今はもう存在しない球場、その跡は今は巨大ショッピングゾーンとなっています、今回はその場所である西宮ガーデンズへ行ってきた記録をお送りしていきます。
ここでの目的は5Fにある阪急西宮ギャラリー、上の写真にあるようにそこには昔の阪急電車の模型、阪急ブレーブスの栄光の歴史の記録やビデオ映像、阪急西宮北口駅と西宮球場のジオラマと、懐かしい気分になれる所でした。西宮球場は自分(一人称)が初めて野球を見に連れて行ってもらった球場・・・確かロッテオリオンズとのプレーオフの試合だったと思う・・・、梅田から超満員の阪急電車に乗って下車した西宮北口駅、もちろんそこもたくさんの人でしたが、そこでとても珍しい光景を見たのは今でも記憶に残っています。













ちょうどお昼時とあってフロア内は人でいっぱい、感染症禍も落ち着きつつある時期だったがそれでも油断はできない、と言いたいところだが2月の連休中だったのでそんなのもお構いなしと言った感じの人の出具合だった。4Fのスカイガーデンは2月とは思えない陽気に誘われてたくさんの家族連れの姿、その中を歩いていると見つけました、上の写真にもあるホームベース。西宮球場があった時にはこの地上の部分がホームベースがあった場所に当たるとのこと、確かなんばパークスにも大阪球場のホームベース跡がありましたね。時代が変わって姿も変わってしまった西宮球場の跡地に、往時に思いを馳せる場所を見つけることができました、ここからダイヤモンドが展開されていたわけですね・・・と、これがひとつめのダイヤモンド。

さて、西宮ガーデンズを出て阪急西宮北口駅へ、その前にメモリアルポイントがあるとのことなのでその場所へ、上の写真では下5枚にある風景がその場所に当たります。阪急ブレーブスの最後の写真はちょっと感慨深く見てしまいましたね、身売りが決まったのが1988年10月19日、近鉄の伝説となる試合が始まった時間と同じ頃にそのニュースが飛び込んできました。南海ホークスが福岡に移ることになり、まさかの阪急ブレーブスも身売り、今や人気も実力もセ・リーグを凌ぐことになったパ・リーグ、その変わり始めがこの日だったと思います。そして下3枚の写真にあるのがふたつめのダイヤモンド、自分(一人称)が西宮北口駅で見た衝撃の光景がダイヤモンドクロスでした。

















ダイヤモンドクロスは線路が十字に平面交差して電車がその上を通過する構造、有名な所では伊予鉄道の鉄道線と軌道戦が十字に交わっている踏切・・・『ブラタモリ』でタモリ氏が「ジャジャン、ジャジャン」と言っていた所・・・があります。ここでは大きな電車同士が十字に交差していて長らく珍しい光景として有名だったが、神戸線の特急10両編成化のために1984年にダイヤモンドクロスは廃止され、阪急今津線は南北に分断されることになった。西宮北口駅へと行ってみる、そのダイヤモンドクロスがあった場所は橋上駅化されて、その位置には時計台ができている、さっきのホームベースと同じく往時を思い出させる場所となっているのだろうが、球場があったことも平面交差があったことももう人々の記憶から消えつつある。この日の巡りは昨年のオリックス(Bu)優勝を記念してのもの、と言うよりは当時の阪急ブレーブスを懐かしく感じたい気持ちからのもの、時は戻らないけど思い返すのはいいことでしょう。完全試合、感染症禍と災いに見舞われ続けているオリックスバファローズ、さて、今シーズンはどうなることでしょうか・・・、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち