湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

オリオン座流星群

2022-10-21 21:30:00 | コラム
今日、夕陽が綺麗だった、、、。

雲一つなかった夕暮れを迎えて
空が暗くなり
日食近い月は夜遅くしか
お目にかかれないのを良いことに
今日は、オリオン座流星群が空を流れると言う

流れ星☆彡
夜ともなると空気が冷えて、少し寒いけど、星を眺めるにはよい感じ。
ワクワクするね。


さぁ、流れ星を見つけようと
空を見上げて
待つ、、、待つ、、、
やがて、願いのように空を見上げている

あっー!!

流れた、、
見えた、、

ほんの一瞬の出来事が
この胸をドキドキさせる

もう一度見たい、見つけたい。

半ば意地のごとく
空を見上げるごとに『頑張り』が加わっていく

あー!!
また、見えた!

もう一度、もう一度

胸の高鳴りを味わいたい。
空からひとときでも目が離せない。瞬きさえ惜しむほど空を見上げている。


何度か繰り返しているうちに
願いのような、祈りのような
『もう一度』に
かすかな諦めが伴ってくる


寒さで、首や体のあちこちが痛くなってくるものの
『もう一度』をなんとか感じたい。


しばらくすると
寒さがしみて、我慢できなくて
『もう一度』は、
『もう見たよね、見れたよね』に変わっていく。


ほんの少し前には、待つことの楽しみと、なんとも言えないドキドキがあったのに、
『もういいかなぁ』って、、、。


自分自身に、向かっての独り言

頑張って流れ星を見たよね。
しっかりと思い出せるほど、見たよねって。

もう、この辺で
ケリをつけよう〜
キリがないよね
一晩中見ている訳にはいかないし、
『もう一度』と、少しは戦ってみたけれど、もういいよね、
お家に帰ろう〜って。


流れ星を一つ、二つ、三つ、、、

数えても数え切れない
それぞれの星の大きさや明るさや流れ方があった。

だけど、星々と一緒に
私の気持ちも煌めいたっ〜って事が1番大切なこと

しかし、往生際悪く
お家の扉を開けようとした時
未練がましく
振り向いて空を見上げた
最後の流れ星が流れないかなぁ〜って。
扉を閉めてしまうのが残念なのか
最後にもう一度見えなかった未練が残念なのか分からないほど
少しの切なさを纏ったまま
家に入ってしまえば
また、明るい家の中で、そのヒカリに慣れていき、切なさは小さくなっていく。


日々の生活も
こんなことの繰り返しかもしれない。

けれど、忘れない。

流れ星をどんなふうに見たか
誰のことを思ったのか〜とか
誰と一緒に見たかったのか〜とか

一瞬で消えるからこそ
美しいと思えることって
案外沢山あるもの

花や風景
優しさや笑い顔

年とともに
色んなことが
愛おしく感じてくるよ

静かに暮らしていくスローライフ
地に足をつけて、立ってる大地

そう言うことを大切に思うこと、
それが1番幸せなのだろうと思う、今日この頃なのです。



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