3月8日、沖縄市老人クラブ連合会(会長/新里八十秀)は創立50周年記念講演をかりゆし園にて開催した。「沖縄市の歴史遺産 越来グスクと知花グスクを中心に」と題し、當眞 嗣一 氏(グスク研究所 主宰)を招聘して講演が行われた。
同氏は『歴史と文化は地域によって多様であり地域の歴史遺産が独自の価値を持っていることを再発見し、まちおこしや、まちづくりに積極的に活用しよう!』と熱く語った。
「越来グスク」は沖縄本島中部の重要なグスクで、尚泰久、尚宣威、鬼大城という歴史上の人物の関係が深く、琉球王国の誕生とその発展を見ていく上でとても重要なグスクである。
「知花グスク」は『おもろさうし』に「ちばな かなぐすく、ちばな いしぐすく」と謳われたグスクで知花按司はとてもイケメンであると謳われている。知花グスクを挟むようにウガンヌシー、ムムントーヌシーがあり、これは知花グスクの出城的役割をなし両方のシー(小山)には防御のために造られたな曲輪(テラス)があることが判明している。城(グスク)は必ずしも首里城、勝連城のような石積の城に限らず土や自然の形状を利用して作られた城もグスクであり考古学見地からはまだ新たな発見がある魅力あるグスクであるとの事。直に沖縄各地のグスクを歩いて観察する楽しみ方をしようと語った。

ユーモアを交えながら楽しい講演を行う當眞氏

市内各地から多くの方々が参加して開催

防御のための形状工夫がなされているグスク
