アイちゃん、ラブカンと離婚して、他の猫と再婚していました。
そんでもって、子供も授かっていました。
これで最後にしようかね。アイちゃん。
時期を見て、もう子供を産まなくても済むようにしようね。
アイちゃん、子育てが大変なのか、すごくやつれているようです。
でも梅雨の合間の天気のいい日に、
子供達が遊び回るのを、近所の家の倉庫の上から新夫と一緒に
幸せそうに眺めていました。
お腹もすいている筈なのに、私が出した猫缶やカリカリが気に入らないと、
食べてくれません。
今朝も食べてくれなかったのですが、
本当にただでさえ小さいのに、今や激やせして、
「3キロあるの?」って感じなのでした。
それで、本当は良くないと分ってはいるのですが、
昨日の私の夕飯の残りの、人間用ツナ缶の残りをあげてしまいました。
そしたら、すごい勢いでがっついていました。
分ったよ。白い魚肉がいいんだね。
今日の会社帰りに、キャラットの旬缶まぐろと鮭入りを買って帰り、
アイちゃんにあげたら、思った通りで、がっついていました。
アイちゃんこと、ムートンのママは、
私の住んでいる近辺の猫界では、女番長です。
ところが、先週ずっと見かけませんでした。
マコタもいなくなってしまったようだし、
ツキさんは心臓発作で急死してしまったしで、
もしかしたらアイちゃんも事故か何かで死んでしまったのかもと
思いました。
みんなそれなりに悲しいのですが、別れを繰り返している内に、
耐性が付いてしまうものなのでしょうか?
昔読んだ前世・来世占いで、私の現世での課題は、
執着心を無くす事なのだそうですが、
猫さん達との出会いと別れも、課題克服プログラムなのでしょうか?
ともあれアイちゃんは、おとといごはんを食べに帰って来ました。
ケガもしていないし、毛並みもキレイで、病気でもなさそうで、
体型も変わっていないし、相変わらずベッピンさんで、
今春は妊娠もしていないようでした。
いったい、どこで何してたんでしょうか?
まあ、カワイイ顔してるから、どこ行っても可愛がられてるんでしょうけど、
その一方、陰でクマゼミやツキさんやキイタンを苛めていたりする、
かなりキツイ性格なのでした。
この猫さんは世渡り上手で、きっと長生きするよ!
子育てに疲れて、
食べる事だけが楽しみ?
アイちゃんの子供達、ちょこちょこ動き回るようで、
最近まとまって見る事がなくなりました。
もしかしたら、もう何匹かはそこらをうろついている内に、
自然とどこかの里子になってしまったのかもしれません。
危険な賭けでもあるのですが、手間とお金のかからない、
可愛いい盛りの子猫さん達が、企画も実行も自ら行うキャンペーンでもあるようです。
そして、よっぽど運が悪くなければ、
「売り込み」は大成功を収め、
私のようなお人好しで、潜在的に猫が好きな人の家へと
まんまと潜り込み、その家のミヤ様から将来のミカドへとなって行くのでした。
アイちゃんもラブカンやツキさんと同じ家の出で、
子供の頃は、金網の向こうにある元飼い主さんの家の庭で、
クマゼミを苛めていました。
私が「やめれー!!」と何度も大声で叫んでも、
まるで子供がゼンマイ仕掛けのおもちゃで遊ぶみたいにしていました。
セミさん、アイちゃんが飽きた所で、よろよろと這い出して命からがら
逃げおおせたようなのですが…。
家宅侵入罪になる訳にもいかず、子猫相手に叫ぶしかなかった私が
今でも悔しい―。
アイちゃん、「愛くるしい顔して、何て残酷な子。」と思ったものでした。
多くの人間のように、わが子を持って、「生けとし生ける物全ての命が大事な物」
―と、自覚するようになったのかどうかは…謎なのですが。
子供がいて体力使って大変でしょ―なんて甘やかしていたら、
頻繁に擦り寄って来るようになってしまいました。