ホワイエでコーヒーを飲みながら♪

観劇の感想もろもろな備忘録。
「つれづれな日々のつぶやき♪」からお引越し中。

『危険な女』ストーリーと感想

2012-09-18 16:10:01 | 劇場・多目的ホール
good morning N。5 party live show 5『危険な女』を下北沢駅前劇場にて、9月16日夜の回を観劇してきました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【脚本・演出・出演】
澤田育子


【出演】
藤田記子


【特別友情出演】
MINAKO(米米CLUB)、佐久間淳也、宮下雄也(RUN&GUN)、小椋あずき、野口かおる


【特別1day友情出演】大高洋夫[9/16(日)]

公式サイトはこちらです  


(フライヤーよりお誘いのお言葉を抜粋)
危ないッ!危ないッッ!!はしゃぎすぎて足が地につかねぇんだよッ!!!いらしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませェッ!!!ありがとうゥッ!!!
混ぜるなキケン!!!good morning N。5、記念すべきデビュー5周年記念 party live show! 記念!!祈念!!!鬼念!!!!危念!!!!!来てネーン♥♥♥♥♥

え~、この文章↑ からもご推察のとおり、破茶目茶、抱腹絶倒、エロ満載の舞台でございました。
「お客様に最大限」の自由を!!」のポリシーのもと、観劇中の多少のおしゃべり&飲食完全自由! ビール&おつまみまで売り子さんが開演前に客席まで売りに来ます。こんな公演、初めてです。びっくり!!
一応、簡単にストーリーなどを。同棲していた男(宮下雄也)に捨てられた女(藤田記子)が、その男の子供(女の子)を「おんな」と名付けて、“世界で一番の女”に育てていく‥というお話です。破茶目茶ですけど(笑
今回は、特別1dayゲストの大高洋夫さん目当てだったんですけど、最初から最後まで笑いっぱなしでした。日頃の憂さ晴らしにグッジョブ
但~し、好みが分かれるかとは思われますけどね~ 米米CLUBや堤幸彦、鍋TVなどがお好きな方は大丈夫かと思われます。
神聖な舞台に命をかけて(女は捨てているけども。。)の馬鹿騒ぎは決して不快ではなく、むしろ爽快でした!

MINAKOさんはきれいだし、スタイルもいいし、とてもかわいらしかったですよぉ~♥ あの、米米CLUBのMINAKOさんがすぐ目の前に!感動しました、米米CLUBが好きだったものとしては♪
宮下雄也さんは全開ではっちゃけておりましたね~ とてもついこの間、ラフォーレ原宿で『MACBETH』に出ていたお方と同一人物とは思えませんでしたよ。 そういえば、このときの演出は板垣恭一さん、解散した第三舞台の演出助手をされていて、今回のゲストの大高洋夫さんは第三舞台の役者さんでしたよね。縁というのか、狭い世界というのか、おもしろいなぁ。。
澤田育子さん、藤田記子さん、小椋あずきさん、野口かおるさんの女優陣はいろんな意味ですごすぎて、お腹いっぱいでした~!
超ミニミニスカートに白いパンツ(多分、アンダースコート)をチラ見せしながらの、「♪チラ、チラ、チラ~パンツチラチラ~♪」の歌(某製菓会社のチョコボールのCMに激似)と踊りには、もうどうしていいやら。。目のやり場に困りましたわ。夢に出てきそうです(笑

アフタートークでは、澤田さんと大高さんがぐだぐだ~とトークを展開。澤田さんが大高さんに下ネタで突っ込みを入れて、ご家族が観にいらしていた大高さんは少々お困りのご様子でしたよ。
ちなみに、このお二人は早稲田の劇研の先輩後輩の間柄。大高さんをゲストに呼ぶことには、周囲から「え~大丈夫なの?!」というリアクションがあったとか。うん、観て納得。ゲストの扱いではありませんでしたもの、もちろん先輩の扱いでもなかったかと(笑


余談。
実は、大高洋夫さんは私の高校の先輩にあたりまして(在学期間は重なってないんですけどね)、第三舞台に思い入れもあり今回の観劇に行くことにしたわけです。
大学の演劇サークルの旗揚げ公演で、第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」を演ったしね。ちなみに私はスタッフでした。友人に「暇~?」と訊かれ、安易に「うん。。」と答えたらそのまま引きずり込まれたというわけで。A嬢、お元気だろうか。。?
ちょうどその頃、第三舞台の鴻上尚史さんがオールナイトニッポンの二部をやっておりまして。何気にハガキを出したら、深夜放送ならではのコーナーに電話で声だけ参加することになり、お礼にご本人の直筆サイン入りの戯曲、「朝日のような夕日をつれて」をいただいてしまったということもありました。
あ。。歳がばれるかな、まぁ、いいけど(笑


鴻上尚史さんよりいただいた第一戯曲集『朝日のような夕日をつれて』




鴻上尚史さんの直筆サイン♪




手書きのパンフレットです。今時、貴重かと思われ。




「株主大募集!!」だそうです。ようするにファンクラブみたいなものらしいです。




今回のフライヤーから一部、気になるものを抜粋♪
扉座、カムカムミニキーナ、猫のホテルなど。行きたいなぁ~、でも、すでに10月は2公演、11月は3公演の観劇予定だからなぁ。。









『すうねるところ』ストーリーと感想

2012-09-08 15:13:45 | 劇場・多目的ホール
『すうねるところ』をシアタートラムにて、9月7日夜の回を観劇してきました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【脚本】
木皿泉


【演出】
内藤裕敬


【出演】
薬師丸ひろ子:アザミ(吸血鬼)
篠井英介:こがね(吸血鬼)
村井良大:マリオ(人間)
萩原聖人:夏彦(吸血鬼)


【ストーリー】
埃っぽく薄暗い高架下にある商店街。その一角に「極東パン店」はある。
陽が落ち、周囲が闇に染まり始めると開店し、始発電車が走る頃になると「明日あります」という分厚い札をドアに下げ、店じまいする完全な夜型営業。
店の奥は店主と家族の住居になっているようだ。
パンを作っているのは年齢不詳の男。
いつも厳重な日焼け防止スタイルで洗濯物なぞ干す女。
テレビばかり見ている年かさのよく喋るもう一人の女。
高校生の息子だけが、周囲と同じ昼型の時間帯で店から出入りしている。世間からはみ出し、時の流れが違ってしまったような四人の本当の関係。
「普通」や「日常」とのズレにジタバタ取っ組み合いながらも、大切なものを守る彼らの愛おしき生活は、ある日突然、大きく動き出す。


【感想】
客入れの曲は、レトロな昭和歌謡と80’sPOP。
舞台美術は転換なしのワンセット。何もかもが茶色に変色した、レトロと言えば聞こえがいいけど、薄汚れ、古ぼけた、狭く、窓を閉めきった住居と店。
舞台の目立つところには、ど~んと大きな古ぼけている棺桶代わり(ヴァンパイアのベッド)の洋服ダンスが三つ。そこからヴァンパイアの三人が出てきては、このとてつもない、でも、とても愛おしい物語を紡いでいく。
おもしろかった♪笑い満載♪
とても深い、「自分の痛みを自分で受け止めて生きる」ということ、「死ぬ」ということを考えさせられるお話。
芸達者な薬師丸ひろ子、篠井英介、萩原聖人のお三方が前半を回し、その後、むっつりとした反抗期真っ只中のマリオ役の村井良大が登場してくる。
俳優四人が絡み合い、それぞれの持ち味も生かしつつ、いい化学反応が起きていた。

夏彦「来る。。?」(迷子になっていた2歳のマリオに)
マリオ「。。。うん」
このシーンをヴァンパイアの三人は、役を持ち回りで(しかも順番をメモして)回想し続けては、「いいよねぇ~♡」と頷きあう。
でも、迷子になっていたのは本当は2歳のマリオではなく、ヴァンパイアの三人だったのかもしれない…。そう言われたかったのは、彼ら自身だったのだと思う。ヴァンパイアとして死ぬこともできずに、永遠の命を生き続けなければならない。恐ろしく残酷な気がする。

萩原聖人は上手い!自然体で。ナイロン100℃に客演したときにも思ったが、この方は絶対に舞台がよい!!
篠井英介はもう別格のお方。今回はかなり、ナチュラルにセーブした演技だった。
薬師丸ひろ子はキュートでかわいい♪決して媚びてもいないし、あざとくもない、でも、自然な感じでかわいいのは、この方の持っているものがそうさせるのだろうなぁ。。
村井良大は絶賛、反抗期中の高校生役がとても似合っていた。猫背でむっつりとして不機嫌な様子が。独白の台詞とかは、まだ若干、堅いというか台詞を言っている感があったが。 

カーテンコールは三回。三回目はわたわたと出てきて、客席を見ながら微笑んでいた村井良大が印象的だった。


【余談】
豪華なキャスティング、人気があり業界受けするという夫婦脚本家の木皿泉の脚本とくれば、これはもう、観るしかない♪と思いチケットを取った。実は、この舞台を知ったときには、早々に完売していて購入できなかった。
その後、随分経ってから、「ぴあで購入しました!」という情報を得まして、即、ぴあを覗いてみたら、普通の席も立ち見席もトラムシートも若干枚数があった。何故なのかはいまだに??
結局、トラムシートを購入。この席は最後尾の壁際にあり、バーに棒状のシートを付けたもの。わかりますかね~?この説明で。結構、お尻が痛い。
一時間半の上演時間だからOKだけど、それ以上は少々、しんどいかもしれない。お隣の方は途中から立っていたし。

後半のところで、マリオに三人がヴァンパイアになってしまった経緯を話しているとき、夏彦が徳川時代の武家の生まれで、島原の乱でこの世の地獄を見たというくだり。頭の中に一瞬、少年隊もどきの、「天草四郎と島原DE乱れ隊」のギンギラ衣装の皆さまが浮かんだのは、私だけではないと思いたい。「戦国鍋TV」の観すぎかもしれない。

フライヤーを持って帰る主義の私は専用のトートバッグを持参。
【速報!3軒茶屋婦人会 2013年4月 上演決定!】これも必ず、チケットを取らなければ♪今まで観に行こう!と思って行きそびれていたから。
舞台は生もの。DVDやテレビ放送もあるが、やっぱり、その場で生の空気感を味わってこそ♪
気軽に行けるところに居住&状況に感謝♡

購入したパンフレットは1,000円。可愛い食パン型の小さめのパンフレット。かなり大きくキャストの皆さまのお写真が載っている♪


【関連リンク】
公式サイトはこちら。→ 『すうねるところ』


【画像いろいろ】

フライヤーの数々。