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『ガラスの仮面~惹かれあう魂~』ストーリーと感想

2016-09-27 10:19:12 | 劇場・多目的ホール
『ガラスの仮面~惹かれあう魂~』を新橋演舞場にて、9月26日(月)11:30開演を観劇しました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【原作】美内すずえ
【脚本・演出】G2
【美術】松井るみ
【照明】高見和義
【音楽】佐藤史朗
【音響】井上正弘
【衣装】前田文子
【振付】前田清美、青木美保
【ヘアメイク】林みき
【舞台監督】白石英輔
【キャスト】貫地谷しほり、マイコ、浜中文一、小西遼生、東風万智子、一路真輝、たかお鷹、小林大介、中山由香、西ノ園達大、松永玲子ほか
【ストーリー】
女優の北島マヤは仕事をキャンセルしてしまったことから芸能界追放の憂き目に会い、なによりも大好きなお芝居ができずにいる。
大都芸能の速水真澄は影でマヤを見守りつつも、自分の本心はマヤに打ち明けることもできずにいる。そんな中、父英介の命により、鷹宮グループ令嬢の紫織と見合いをすることになる。
やがて速水の画策が功を奏し、マヤは日帝劇場『ふたりの王女』で王女アルディス役をオーディションで見事に勝ち取る。初日は台風で客席には速水一人だったが、その後の舞台は大成功を収める。
その演技を認められマヤと姫川亜弓は演劇賞をそれぞれ受賞し、紅天女を演じる女優候補となる。
二人はそれぞれの思いと闘志を胸に、月影の待つ梅の里へ向かうのだった。


【感想】
客入れの楽曲はなし。
美術は盆の上に、片側が黒いフレーム状の2階建ての構造物、もう片側が白い風をはらんだ帆のような構造物。帆の裏側は赤になっており、反対側から観ると黒いフレーム越しに赤が透けて観える。
暗転らしい暗転はなく、照明が暗くなり盆が回転し場面転換になる。花道やせりも使用。
天井から垂れ下がるドレープを寄せた白いカーテンや、樹高の高い樹木なども使用されていた。

原作が好きだと2次元から3次元になる舞台は、どうしても観る目が厳しくなってしまう。原作に愛を感じられない脚本や演出、似ても似つかぬキャストだとがっかりするからだ。
その点、原作者の美内先生が絶賛しておられただけのことはあり泣けた。。

テンポがよくメリハリのあるストーリー、盆で回転するシンプルだけど美しい舞台装置、「ここ!」というところでぐわん!と入る音響。
なによりもキャストのみなさんが原作のキャラに観えるのがすごい!まさか、あの月影先生を3次元で拝見する日がこようとは、、
特に北島マヤ役の貫地谷しほり、月影千草役の一路真輝、速水真澄役の小西遼生がいい♡
貫地谷しほりはちょこまかとくるくると動き回り、地味だけどいったん演技に入ると別人になるマヤそのもの。以前から思っていたけど、本当に演技が上手い女優さんだな~。
一路真輝はさすがに元宝塚のトップの方は存在感が違う。圧倒的な存在感。
小西遼生は牙狼や戦国鍋TVのぶママも好きだったけど、「ちびちゃん♪」と言いながら、マヤの頭をぽんぽんするところはキュンキュン♡してしまう。あ、壁ドンも♡
ストーリーテラーは大都芸能秘書の水城冴子。ひたすら速水を諌め懇願するがスルーされて切ない、、
姫川亜弓はセレブなサラブレッドでものすごい努力家なのにどこか切ない。
鷹宮紫織は原作と同じくイラッとするキャラ設定で、観ていてやっぱりイラッとしたし。
あと、アンサンブルのみなさんが何役もこなされていて、早替えとか出はけとかいろいろ大変だろうなぁ、、と。

テーマはサブタイトルどおりに「惹かれあう魂」。魂の片割れを探す『紅天女』の阿古夜と一心になぞらえて。これはスピリチュアルでいうところのツインソウルのようなものか、、?
劇中劇がストーリーの展開上に必要だからという感じではなく、ちゃんと短いながらも劇であり心が動いた。劇中劇でこんなによかったのは初めてな気がする。

拍手が鳴り止まずカーテンコールは5回。千秋楽のせいか客席も熱い!
3回目、スタンディングオベーション。
4回目、天井中央からピンクの花びらが大量に舞い落ちる。紅梅をイメージしたのだろうか?スタッフさん素敵♪
5回目、貫地谷しおりが「終わりたくないよ~寂しいよ~みんな大好きだ~!」と叫ぶ。
なんだか、観ているこちらもじ~んとした。


【余談】
2014年に初演され好評だったのは知っていたけど、どうしようかなぁ~と思案しているうちに閉幕してしまった舞台の再演!とくればこれは観るしかないでしょう!ということで観劇。
たまたま取ったチケットが千秋楽ということもあり、舞台上も客席も熱かった!

やっぱり私はG2の演出する舞台が好きなんだな~と再確認した。
『キャンディーズ』とかAGAPEシリーズとか、3軒茶屋婦人会とか好きだし♪
そういえば、松永玲子(ナイロン100℃)はG2の常連さんだったね。

カンフェティの直前得チケで取ったので格安だったのが嬉しい♪
チケットを見ると、「団体価格」とあるのでそういうお席として確保されていたのだと思う。1階下手側最端だったので、若干、前列の方の頭が視界を遮る形なのが残念だったけど。前列の方も観劇中頭を動かしてらしたので、同じように見づらかったのだと思う。
新橋演舞場はお初の劇場でして、古風で庶民的な感じの劇場だな~と。
お昼は席でお弁当をいただこうと思ったのですが、お弁当は売り切れが多く、いなり寿司のセットを予約して休憩時間(35分)に取りに行ってまた席に戻ってという感じに。こういうとき、最端は移動がね、大変。

新橋演舞場の公式サイトを貼ろうと思ったのだけど、もうすでに削除されており貼れず。早いね~削除するの。


【リンク】