ホワイエでコーヒーを飲みながら♪

観劇の感想もろもろな備忘録。
「つれづれな日々のつぶやき♪」からお引越し中。

『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』画像とリンク

2024-01-04 14:39:32 | 劇場・多目的ホール
明治座にて、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』12月28日(木)昼の部を観劇してきました。
今作で13作品目となる、る・ひまわり制作の年末お祭り舞台です。祝12周年!干支も一周したよ~♪
第一部はお芝居、第二部はショーの二部構成で、今年の第二部は「猿楽の日~近頃都で流行るものフェスティバル~1338」と銘打っております。


撮影可の画像と公式サイトや各メディアのリンクを貼ります。リンクはたくさんあるので、興味のありそうなところから順次飛んでください♪
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【画像】

伝統と格式の明治座。





明治座外壁のパネル、上演中とこれから上演される演目が順番に映しだされている。




明治座といえば幟、風の具合でなかなか上手く撮れない~。















祝!創業150周年



客席階に向かうエスカレーターからの眺め。綺麗♡



緞帳はアサヒビール。いよいよ始まる~わくわく♪



幕間にいただいた座長特製弁当、要予約2200円。おいしゅうございました♪



お土産は人形焼き。おいしい♪




フライヤー





パンフレット3000円。物販があまりにも混んでいて、上演前は購入できなかったので上演後にようやく購入。いつものことだけどね~。
キャストの麗しいお姿の写真、スペシャルトーク(池田テツヒロ、ROLLY、相葉裕樹、水夏希、内藤大希、原田優一)、第二部ショーの写真と歌詞など。




S席チケット13500円。チケットカウンターで当日引き換えにしたので、このチケットホルダーに入っていた。チケットホルダーのデザインは昭和初期の復刻版とのこと。



第二部は必須の光る棒(公式では)ことペンライト。今年は大きめを新調して参戦♪



開場まで時間が少しあったので1階にある喫茶“花やぐら”で休憩。さすがに外は寒いから~。



帰宅途中にいつも立ち寄るカフェ。お誕生日月の来店者にはミニデザートがつくのが嬉しい♪



【リンク】


『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』ストーリーと感想

2024-01-04 10:14:17 | 劇場・多目的ホール
明治座にて、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』12月28日(木)昼の部を観劇してきました。
今作で13作品目となる、る・ひまわり制作の年末お祭り舞台です。祝12周年!干支も一周したよ~♪
第一部はお芝居、第二部はショーの二部構成で、今年の第二部は「猿楽の日~近頃都で流行るものフェスティバル~1338」と銘打っております。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【演出】原田優一 
【脚本】池田テツヒロ
【音楽】かみむら周平
【出演】相葉裕樹/内藤大希/石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/原田優一/上口耕平/ROLLY/水夏希

【ストーリー】
相葉裕樹と内藤大希が足利尊氏・直義兄弟として明治座で革命を起こす!!
世界初!足利尊氏を主人公としたオリジナルミュージカル!
誰よりも流されやすい主人公、ここに爆誕!

〈第一部〉オリジナルミュージカル「ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~」
朝廷が南北に分かれる混迷の時代を描いた軍記『太平記』をモチーフに、朝廷と幕府の覇権争いに巻き込まれる武士たちの奮闘を描く。
主人公は源氏の血を引く足利尊氏。時代の大きな波や、周囲の圧に翻弄され、流され、それでも自分らしく生き抜いた足利尊氏の想いを描く壮大なミュージカル。
 日本全土を巻き込んだ史上最悪の兄弟喧嘩“観応の擾乱”はなぜ起きたのか?激動の時代を駆け抜けた男たちの歴史ロマン。

〈第二部〉ショー「猿楽の日1338 ~近頃都で流行るものフェスティバル~」
室町時代の音楽番組。今、都で流行中のアーティストたちが集合。
総合司会:鯨井康介

<登場ユニット>
●鹿るGENJI 「奈良ダイス銀河★劇場」
奈良で大人気の貴公子アイドル。 ようこそ古都へ、遊ぼうよナラダイス。

●ActSTONES「イミネーッショ・レイン坊」
悪党の原石たち6人組が歌うサンクチュアリ。 偽物の雨にうたれても。

●新しい都のリーダーズ「キゾクブルー」
貴族よりも貴族ぶる4人組。 青い烏帽子被り貴族ブルー。

●ミュージカル『ナラジン』より「三種のジンギー」「ア・ホーリュー・ジ・ワー(あ、法隆寺は?)」
大人気ミュージカル『ナラジン』の出演者が集結。劇中歌を披露。

●THE ZEN「JI-AI(慈愛)」
噂のサンスクリット系アイドル。 禅の教えは「愛」。ただただ愛したい。

◇日替わりゲスト
12/28(木)昼夜:平野良
12/29(金)昼夜:藤田玲
12/30(土)昼夜:蒼木陣
12/31(日)昼夜:安西慎太郎


【相関図】




公演の詳細は下の【リンク】から飛んでみて♪


【感想】
〈一部〉
客入れは和な楽曲が流れている。
美術はシンプル。盆の上に階段のあるモノクロな構造物があり回転する。場面転換ごとにプロジェクションマッピングで風景、地名、人名が投影される。わかりやすくて親切♪

オープニング、全員が舞台上に立ち合唱しているところから始まる。
冒頭のシーン、足利尊氏の弟 直義が死ぬシーンがラストにも出てくる。尊氏は直義を死なせないために奮闘するのだが、直義はやはり死んでしまう。だが実は違う世界線があった…。という感じを残して終幕する。
戦いと裏切りばかりで暗いといえば暗いのだが、根っからの悪人はいない。みなそれぞれ自分のすべきことを全うしようとし、背負った(背負わされた)責任を果たそうとした結果がこうなってしまった。時代がそうさせてしまったのだと思う。切ない…。

ミュージカルと銘打っているだけあって全員歌が上手い!安心して聴いていられる。過去作品では誰とは言わないが、ちょっとな~という方もおられたので。やはり無理っぽい方には歌パートはふらないほうがよいと思う。
ダンスも殺陣もキレッキレ!“ザ・ミュージカル”という感じの作品。ストレートプレイより複雑なストーリーがすとん!と入りやすく、ストーリーや人物を追っていく集中力が何割か少なめで済んだ。

相葉裕樹、センターが似合う華がある俳優だと思う。歌もダンスも殺陣もできるし、なにより容姿が綺麗♡
水夏希、さすが元宝塚雪組男役トップスター!娘役のときは可憐で可愛らしく、妻役のときは凛として美しく。カーテンコールにお召しの着物から仕立てたドレスが素敵♡
ROLLY、意外(失礼)にも演技が上手く、いろいろ面がありな後醍醐天皇役が似合っていた。
井深克彦、今年も出演おめでとう!かっちは永遠に“可愛い”枠で出演し続けていただきたい。“ドジっ子”ふゆ役は可愛いかったよ♪
上口耕平、相変わらずの色気っぷり♪

大山真志(兄役)、原田優一(弟役)の年齢逆転兄弟の衣装だけが現代風、というか兄が佐川急便、弟がクロネコヤマトの配達員の制服にそっくり。パクリ…じゃなくてたまたまということにしておく。るひまだから。登場した途端に客席がざわざわくすくす、急に動揺する大山真志。
「混ぜるな危険!取扱注意!」と演出の原田優一に言われてしまう加藤啓には絡まれて、舞台上で笑ってしまう大山真志。ゲラだね~。

〈二部〉
今年もやっぱり頭おかしい(誉め言葉)るひま。日比谷方面や元J事務所などから怒られないかと心配してしまう。公演タイトルからして危ない気がする。某公共放送の歴史ドラマにかぶせてくるスタイルは変わらないな~。
司会の鯨井康介は安心安全、良心的。ゲストの平野良とも息がぴったり。
ちなみに「ここは治外法権」と平野良。るひまのお祭り舞台第二部は日本の法律の範疇ではないらしい。そうか~納得♪

●鹿るGENJI 「奈良ダイス銀河★劇場」
元J事務所所属アイドルを彷彿させるアイドルグループ。ローラースケートはエアー。原田優一が笑わせにかかっていて、もちろん観客は爆笑。

●ActSTONES「イミネーッショ・レイン坊」
悪党の原石たち6人組が歌うサンクチュアリ。 偽物の雨にうたれても。
こちらも。。以下略。衣装もダンスもかっこいいのに、歌詞が微妙なのが安定のるひま。

●新しい都のリーダーズ「キゾクブルー」
貴族よりも貴族ぶる4人組。 青い烏帽子被り貴族ブルー。
紅白出場グループとは関係ないはず。。多分。
加藤啓がいるのでコントパートがあり、そして相変わらずひどいクオリティ(褒め言葉)。
ゲストの平野良「大人の膝小僧が見られるのはここだけ」だそうな。意外にみんな小学生の制服とランドセルが似合っているのもよきよき♪

●ミュージカル『ナラジン』より「三種のジンギー」「ア・ホーリュー・ジ・ワー(あ、法隆寺は?)」
大人気ミュージカル『ナラジン』の出演者が集結。劇中歌を披露。
危ない、、Dには触れてはいけないと思うぞ。見つからないとよいね~。歌が上手いのでなおさら苦笑。

●THE ZEN「JI-AI(慈愛)」
噂のサンスクリット系アイドル。 禅の教えは「愛」。ただただ愛したい。
もう登場しただけで脱力しそうな雰囲気。
相葉裕樹、キャラがものすごく変~!怪しい宗教の人みたい。

相葉裕樹、『戦国鍋TV』を思い出したのは私だけではないはず。「ミュージックトゥナイト」のコーナーとかね。
松田岳、毎年第一部の芝居より第二部に命をかけているといわれていて、今年は更にステップアップしていた。狂気の沙汰で怖い~。
ROLLY、ギターを持って登場。細い!ぴったりと身体に張りつく革の衣装が似合う似合う。かっこいい♪


【余談】
今年はあまり寒くなくてよかった~。明治座は都営浅草線浜町駅からすぐだが、それでも冷えこんでいて風が強いと寒いから。
明治座は改装後だったようで客席の椅子が新しくなり、長座布団まで付いていてもともとよい座席だったのが更に快適になっていた。るひまのお祭り舞台は4時間越えの長時間公演なので嬉しい♪


【リンク】


長くなるので次の記事に続きます。→ 「『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』画像とリンク」


帰ってきた『どうな・る家康』上映会 内容と感想

2023-07-17 09:25:42 | 劇場・多目的ホール
帰ってきた『どうな・る家康』を日経ホールにて、7月15日(土)12:00開演を観劇しました。

内容と感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





昨年末のる・ひまわり恒例、年末明治座お祭り舞台『笑う門には福来・る 明治座でどうな・る家康』の上映会に参戦してきた。
有観客の上映会は自粛やらなにやらで数年ぶりとのこと。いろいろと感慨深い。


<イベント概要>
【公演名】 帰ってきた「どうな・る家康」上映会
【公演日】 2023年7月15日(土) ①12:00 / ②17:00
【会場】 日経ホール
【登壇者】 平野良、蒼木陣、菊池修司、安西慎太郎、辻本祐樹
【料金】 5,800円(税込)

<昼公演>
●12:00~ 本編上映:1月8日夜公演(第一部のみ) 
●14:30頃~ キャスト登壇:
・スピンオフリーディング(リーディング脚本:赤澤ムック)
『トリの約束』
『親愛なる太閤殿下』
・役を入れ替えてみようリーディング
・「みんなでやろう、家康MAP」

<夜公演>
●17:00~ キャスト登壇
・スピンオフリーディング(リーディング脚本:赤澤ムック)
『イッシーは見た』
『浮世の夢は 暁の空』
・役を入れ替えてみようリーディング
・「みんなでやろう、家康MAP」
●17:45頃~ 本編上映:1月8日夜公演(第一部のみ) 

※公式サイトから抜粋させていただいた。


【感想】
昨年末の本公演には諸事情で明治座に参戦できず、自宅で配信で観劇していた。

舞台後方に大スクリーンが設置されて、1月8日夜公演(第一部のみ)の本編を上映する。
配信で観劇した回の織田信長役は藤田玲だった。今回の上映会はWキャストの松田岳。また違った魅力の織田信長でよかった♪

上映後にキャストが登壇。登壇者は平野良、蒼木陣、菊池修司、安西慎太郎、辻本祐樹。司会は主演の平野良。ひらりょの司会は安定で完璧!さすが!
質問コーナーでのお題。
・一番印象に残ったシーンは?
・やってみたい役は?
など。
ねね役を演じた辻ちゃんがもう可愛い♡ 即、役になってぴしっと決めることができる瞬発力はさすが~♪
終了後、辻ちゃんが「浅野(ゆう子さま)さんには観られたくない…」とぼそっとひとこと。浅野ゆう子はねね役で辻ちゃんは秀吉役だったからな~。

「家康MAP」のダンス&レクチャーは青木陣。観客のみなさん、起立してレクチャーを受けた後、全員でダンス♪ 完璧♪ 楽しかった~♪
ひらりょが「え?練習してきた?」と驚いていた。いや、してないと思うけど、多分。るひまのお客さまはそういうところ優秀なのだよ。

座席は8~9割という感じだった。満席じゃなかったのが少しだけ意外。上映会だから? 特に、上手サイド席の空席が目立っていた印象。
キャストの登壇は舞台下手側だったから? はて?

上映前の映像でるひまのお知らせがあり、今年も年末舞台をやるよ~!ミュージカルだよ~!リアルカウントダウンもやるよ~!とのこと。もう、わくわくしかない♡
キャストなどの詳細は8月11日頃に発表とのこと。楽しみだな~♪
今年こそは明治座に参戦だ~♪


【画像】

配信のためのカメラが何台も入っていた。上映会も配信されるようになったんだね~。




チケット。
今回からスタッフがちゃんと半券をもぎり、半券に連絡先の電話番号を記入しなくてもよくなった。ようやく以前の状態に戻ったのだな~と感慨深い。
ぎりぎりまでチケットの発券をしないでいたら、e⁺から「公演が近いですよ!まだ発券してませんよね?」な旨のメールが届いたのは内緒。



【リンク】



『象』ストーリーと感想

2022-04-17 10:58:17 | 劇場・多目的ホール
『象』を神奈川芸術劇場KAAT にて、4月16日(土)12:00開演を観劇しました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。




【脚本】
齋藤孝


【演出】
小林且弥


【出演】
安西慎太郎、眞嶋秀斗※、鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういち
※菅原健から眞嶋秀斗に変更。


【ストーリー】
 廃業することとなった「びっくりサーカス・ノア」。
解団の日に集った団員は、今後の生活への不安や不満を口にしながら後片付けをしている。
殺伐とした空気を払拭するように、不遇の過去を持つ見習いクラウンがパフォーマンスを披露することになるのだが、サーカス団所有の象が業者に引き取られていないことが判明する。
金を持ち逃げしたオーナーとは連絡がつかず、残された団員で象の処遇を話し合うのだが…。


【感想】
客入れの楽曲はチルアウト。
客席は4面のブロックに分かれており、中央に舞台が作られている。
美術はシンプル、転換はなし。
劇場中央に四角い舞台、床はトリコロールカラーに塗られている。地面とおぼしき床にはゴミが散乱し、あちらこちらに片づけの途中なのか、箱に物が放りこまれている。
天井まで続く長い梯子。上にいくに従って段の幅が広がっていき、その頂点から四方に、緩やかなカーブを描いて暖色系の小さいライトをつけたロープが垂れ下がっている。
照明はシンプルでムービングのような派手さはないが、特にラストシーンは美しい。

小さなサーカス団という狭いコミュニティで起こる人間模様が、時に辛辣、時に怖く…。やたらと「ファミリー!」を連呼する団長が矛盾の塊で無責任。
ほかの団員もそれぞれに事情を抱えていて、エゴやら嫉妬やらを剥き出しにして罵倒したり、取っ組み合ったりと醜い。唯一、事務員のまりだけがまともで救われる。
スケープゴートにされるのは、子供時代に父親から暴力を受けた被虐待者、クラウン見習いの松山。心に深い癒されない傷を負い、トラウマを抱えている松山。いつも相手の顔色を窺い、へらへらと作り笑いをし、「すみません」を連呼する。
それが、相手の苛立ちを増加させ、嗜虐性を刺激しているとも知らずに…。
これはサーカス団の最後の一日を描いているが、実はそこここに転がっている光景なのだと思う。学校で職場で家庭で。
処分されそうになっている象のアデナイは松山の姿でもある。アデナイは体も大きく力も強いのに、閉じ込められている狭い檻の中から出ようとしない。
アデナイは‘出ていく’ことを諦めたのだ…。逃げ出すことを…。
松山がアデナイを逃がすことを決めたとき、彼自身も過去、現在の苦境から逃げ出そうとしたのではないだろうか?
ラスト。たったひとりサーカスに残った松山が梯子をゆっくり、ゆっくりと登っていく。暖色系のスポットライトを一身に浴びながら登っていく姿が美しく、哀しい…。
それは絶望なのか?希望なのか?

キャスト全員が魅力的で目が離せない。誰が欠けてもこの舞台は成り立たないと感じた。
ひとりひとりについて言及すると、ものすご~く長いことになりそうなので割愛させていただくことに。どなたも素敵だった♡

カーテンコールの後、アフタートークが20分。
小林且弥、木ノ本嶺浩、大堀こういち、眞嶋秀斗が登壇。事前にいただいたお題が箱に入っていて、それをひとりひとり引いては答える形式。
稽古の裏話も聞けておもしろかった。20分があっという間♪


【余談と画像】
今回の公演はいつになくトラブル続きで、開演が危ぶまれていた。実は幕が上がるまで心配で、ぎりぎりまでチケットの購入を控えていた。
なんとか15日から無事に開演となり、16日のマチネを観劇できてよかった。本当に。
主演の安西慎太郎の怪我が心配だったけど、どこを怪我していたのかわからないほどの動きを魅せてくれて、役者ってすごいなぁ。。と。

チケットは半券に名前と電話番号を記入して渡す。もしものときの対策だから
今はみんなこれだね。
フライヤーだけでも欲しかったけど、見たら一枚もなかったよ~。残念。







パンフレット 1800円。当日は購入できなかったので、後日、る・ひまわりのオンラインショップで購入。
特にオールキャストスペシャルトークがおもしろかったな~。




観劇後に1階のカフェで休憩。アフタヌーンティー♪
ピンクのリボンはいただく前に取るシステム。自分で。




【リンク】

『いとしの儚』ストーリーと感想

2021-10-18 10:15:24 | 劇場・多目的ホール
『いとしの儚』を六本木トリコロールシアターにて、10月17日(日)12:30開演を観劇しました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【作】
横内謙介


【演出】
石丸さち子


【出演】
鈴次郎 鳥越裕貴
儚 鎌滝恵利
鬼シゲ 辻本祐樹
ゾロ政 中村龍介
鬼婆、お鐘、妙海、地蔵菩薩、その他たくさん 原田優一
青鬼 久ヶ沢徹


【ストーリー】
三途の川で、青鬼(久ヶ沢徹)が、あるロクデナシの男の話を語る。
その男の名は件鈴次郎(鳥越裕貴)。女にも金にもだらしない博打打ちで人間のクズ。
人間としては最低だが、博打の神さまに気にいられ、博打では負け知らず。ある時、鈴次郎は人間に化けて賭場に来ていた鬼シゲ(辻本祐樹)と勝負になり、「絶世の美女」を貰えることになった。
その美女は、鬼シゲの知り合いの鬼婆(原田優一)が、墓場の死体を集めて、ついさっき生まれて死んだばかりの赤子の魂を入れて作った女。ただし、この女は100日間抱いてはならない。魂と体がくっつくのにきっかり100日かかる。
抱かなければ人間になれる。抱いてしまうと水になって流れてしまう。
女は「儚」と名付けられた。人の夢、儚し、のハカナ。
そうして始まった鈴次郎と儚(鎌滝恵利)の、歪な100日間の物語。
鈴次郎のライバル、ゾロ政(中村龍介)との戦いが、2人の運命を更に狂わせていく…。


【感想】
客入れの音楽はスムースジャズ。
美術と照明はとてもシンプル。天井付近の上部には絵巻物の青鬼と赤鬼が描かれ、舞台奥には障子がずらりと並んでいる。転換はなし。

素晴らしい脚本と俳優陣。小劇場のいい舞台を観た!という感じ。
最低のくず男、鈴次郎と人ならざる女、儚の物語。身勝手な鈴次郎に振り回される儚。でも、実は芯が強く、自分の意志はしっかりしている。
「生きたい!水になりたくない!」と。
ただただ、自分を育ててくれた恩を返すとか、好きな男だからとか、そんな受け身だけじゃない儚に凛とした女の生き様を感じた。
ラスト、鈴次郎と儚は結ばれる。鈴次郎は鬼との約束で自分も鬼になる。儚は100日目前で鈴次郎に抱かれ、水にならずに花になった。燃えるような赤い花、曼珠沙華。そして、散っていった…。
見方によってはやりきれない気持ちになる話かもしれない。でも、私はラストに小さな救いと希望の欠片をみた。
汚く、下世話で下品で、それでも儚く美しい…。生と性、正と悪、愛と哀の物語。

鈴次郎の鳥越裕貴、全身全霊で役に挑んでいるのがわかった。文字どおり身を削っていたと思う。
儚の鎌滝恵利、美しく透明感があり、純粋無垢な儚にぴったり♡ これが初舞台とは思えない潔さ。ノンマイクの発声とか大変だったと思う。ただ、力が入るとどうしても首が前傾になるのが気になったが…。
鬼シゲの辻本祐樹、る・ひまわりの舞台の常連組。華があり役によって、怖かったり、可愛らしくかったり♡
ゾロ政の中村龍介、る・ひまわりの舞台の常連組。体調不良で降板された山崎省吾の役を短い稽古期間で勤めたのはさすが! 彼が怒るときは、どんなに激しい怒り方でもそこに愛を感じる。人柄かな。
鬼婆、お鐘、妙海、地蔵菩薩、その他たくさんの原田優一、もうさすがとしかいいようのない八面六臂の活躍ぶり! お疲れさま。“地蔵菩薩ショー”は歌って踊って楽しいシーン♪ 夢に出そう~。あと、お御足がお綺麗♡ 
青鬼の久ヶ沢徹、ストーリーテラーを担いつつ、こちらも役が多くて忙しい。本人曰く、「オファー後に知ったので詐欺」とパンフレットにあったのがなんとも。お疲れさま。


【余談と画像】
劇場内に入ったら、煙??のような匂いが充満していたのが気になった。これは一体なんだったのだろう? すぐに鼻が慣れて気にはならなかったが…。
時節柄、チケットの半券に名前と電話番号を記入しておく。半券をもぎるのはスタッフだった。フライヤーの束もなし。


フライヤーの表。



裏。



劇場前の看板。一面にフライヤー。



パンフレット1,650円。時節柄、オンラインショップのみで販売。
フルカラー、全32ページ。キャストプロフィール、キャスト座談会、作:横内謙介&演出:石丸さち子対談ページなど。