あなたのパンを水の上に投げよ。
ずっとのちの日になって、
あなたはそれを見いだそう。
あなたが受ける分を七人か八人に分けておけ。
地上でどんなわざわいが起こるか
あなたは知らないのだから。 (旧約聖書・伝道者の書11章1節2節)
「伝道者の書」は、旧約聖書の二十一番目におかれた書物です。
全盛期の古代イスラエルの王ソロモンが書いたと言われています。
この世の栄華を窮め、ぜいたくと快楽と権勢を生きた王は、
古代イスラエル史の中でも、ひときわ光り輝いています。
しかし、
伝道者の書には、深い知恵の中に、頂点にある者の虚無と悲しみがにじみ出ています。