茶色のワンピースを着たおかっぱさんは、とても嬉しそうな顔をして、
「ちえまるさん、思い出してくださったんですね。よかった!!
あのときの小雀です。
ちえまるさんのお陰で、無事に先に旅立った父、母と兄弟に逢うことが出きたのですよ。
ちえまるさん、決してお時間はとらせません。ご主人様が待っていらっしゃる
ことも知っています。ほんの数分だけ、一緒にいらしていただけませんか?」
と言いました。
不思議なことに私は何の恐怖感も無く、吸い寄せられるように彼女の後に着いて
行きました。
そして彼女は公園のすぐ横の高層マンションの入り口へ入っていったのです。
自動ドアが開き、中へ入るとそこは一面の竹林でした。
室内のはずなのに、そこはとても明るくて心地よい風を感じ、ふと見上げると、竹
の葉の合間からは遠く澄み渡った秋の空があったのです。
ああ、なんて気持ちがいいんだろう・・・・
細く続く竹林の道を歩き始めてどれくらい経った頃でしょうか。
少し道を曲がった時、小さな木戸が現れたのです。
「ちえまるさん、ここが私の家です。どうぞおあがりください。」
つづく
「ちえまるさん、思い出してくださったんですね。よかった!!
あのときの小雀です。
ちえまるさんのお陰で、無事に先に旅立った父、母と兄弟に逢うことが出きたのですよ。
ちえまるさん、決してお時間はとらせません。ご主人様が待っていらっしゃる
ことも知っています。ほんの数分だけ、一緒にいらしていただけませんか?」
と言いました。
不思議なことに私は何の恐怖感も無く、吸い寄せられるように彼女の後に着いて
行きました。
そして彼女は公園のすぐ横の高層マンションの入り口へ入っていったのです。
自動ドアが開き、中へ入るとそこは一面の竹林でした。
室内のはずなのに、そこはとても明るくて心地よい風を感じ、ふと見上げると、竹
の葉の合間からは遠く澄み渡った秋の空があったのです。
ああ、なんて気持ちがいいんだろう・・・・
細く続く竹林の道を歩き始めてどれくらい経った頃でしょうか。
少し道を曲がった時、小さな木戸が現れたのです。
「ちえまるさん、ここが私の家です。どうぞおあがりください。」
つづく