池があった。その池の中程に小さな島がありお社がある。私はそこへ行ってお参りがしたかった。舟もなく橋もないので行け
ない。途方にくれていたら鯉が来た。そしてその尾ひれで水を掻き分けた。そうすると水が左右に退き一本の道が現れた。私
は鯉にお礼を言おうとしたが、鯉は「お礼はいいから早く行きなさい」と言った。私が島に辿り着くと道は水の中に消えた。
私はお社の神さまにお参りすることが出来た。


ウォーキングをする時、神泉苑まで廻ってお参りする。鯉を見るとその夢を思い出す。当時、同じ職場の人がある話を持ち込
んで来た。私はそれに賛同出来なくて断りたかった。でも断ったらその後、同じ職場なのに付き合いが巧く行かなくなる。
困っていた時に見た夢だった。その後、話を持ち込んで来た人の方が、話はなかったことにして欲しいと言って来た。それで
何ごともなく終わった。神泉苑は池の島に善女龍王社がお祀りされている。石の橋と朱塗りの太鼓橋、二ヶ所から渡れるよう
になっている。でも夢と同じ所にいるような気がして来る。


(珍しい花)