フルートを習っていた頃の話です。
あれは私がまだ18歳になる前のことでした。
面倒な運指を懸命に覚え、
吐息がまっすぐ音になるように努力しました。
しかし、数ヶ月経っても良い音色は出てくれません。
勘どころはどこにあるのか、、
ついに私はフルートの「師匠」に尋ねました。
「そうだねー、、、難しい質問だね。。
ひと言で言えば『残心』かな・・・」
「残心って、禅問答かよ~」。
私には何のことだか、ちっとも理解できませんでした。
でも、残心、、、今になって思えばとてもいい言葉です。
「河のほとりに」 谷山浩子
6階にある部室から、吹き抜けの階段を抜けて
1階にまで届いていた私の練習曲です。
残心、、、
素敵な言葉の贈り物をもらった気がします。。