続きです。
色々ありましたが、間を端折って映画館へ。
先日の場所とは違うところです。
この劇場は、ウイーンでの最初のオペラ劇場だったかそんな説明を受けた気がします…。
スイマセン!詳しくは忘れてしまいました(笑)
この映画館の普段やる映画はエンターテイメント作品よりは、社会派的な作品を上映することが多いそうです。
テアトル系?それとも岩波ホール的な?ちょっとその辺よくわかりませんけど。
2階席、そしてペアシートもあります。
とにかく渋い!
上映前にはすべて満席に。
やや女性のほうが多かったでしょうか。年齢層はマチマチです。
そして上映開始。
ここからは映画をご覧になっていない方にはよくわからん話になります。スイマセン!
ウィーンの人々はおそらく何の予備知識もないままこの映画を見たと思われます。
当時の日本の政治的背景、文化的な背景など、どれぐらい知っているかもわかりません。
不安の中、映画が始まってみると…。
これが結構笑いどころで受けています!斜めのほうにいた中年のオジサンなどかなりのテンション。
正直そこまで笑う映画だったか?という疑問も有りましたが(笑)
概ね日本人と笑いのポイントは似ているのかもしれません。
(ちなみに画面を見るとドイツ語での字幕でした。)
しかしいくつか違ったポイントも。
「頭に墨塗ってあげるん~」のシーンは日本では受けていたように思いましたが、
あちらではあまり反応なし。真面目なシーンととられたのかな?ちょっとわかりません。
もう一つ逆のパターンで、
「傘持ってきたか?」のシーン。日本ではちょっと息を飲むぐらいのシーン(違います?(笑))
まあそこまで声を上げるところではないと思うのですが、
前振りの、ばあちゃんから「さしてもええか?→なんでもじゃ」のくだりから笑い声が。
そしていざその時のシーンになると「傘持ってきたか?」でドッと湧きました。
わからん…現地人に何がそんなに面白いのか聞いてみたいですが、
「なんでもじゃ!」と言われそうです。
おそらくあっちの感覚のエロい想像をたくましく創造してるんでしょう。
ちなみに人生の先輩から伝授されるこのやり取りは、当時2パターンあったそうです。
一つは映画でも語られていた傘にたとえたやり取り。
もう一つは「柿の木問答」というもので、
「柿もいでもええか?」(~以下同じよう)。
こちらのほうがメジャーだったらしいです。
こっちのパターンだとどれぐらいの反応するか興味あります(笑)
映画の後半は日本と同じような雰囲気に。
ウィーンの人が日本のことを、あの時代の加害者被害者で単純に分けているかは知りません。
しかし本質的な部分は伝わったのではないかと思います。
上映後は拍手も起こり、映画は概ね好評だったようでよかったです。
スイマセン、もう少しで終わります