今年の母の日のプレゼントは歌舞伎。(母の日はチケットだけっ)
歌舞伎座第一部は「義経千本桜」の碇知盛と舞踊でした。
【あらすじ】
兄 頼朝に追われる源義経は追っての目を逃れて舟で逃げるところですが、海が荒れて舟屋に足止めをくらっています。
この舟屋の主は、じつは一族の敵討ちを狙って身をひそめていた平知盛。
安徳帝の乳母と夫婦を装い、安徳帝を自分の子供としてかくまっていました。
いまが敵討ちの好機と、荒海に舟をだすといって沖で義経を討とうと画策しますが、返り討ちにあってしまいます・・・
舟屋の主だと思っていた平知盛(染五郎さん)が白い甲冑で現れる場面は素晴らしいものでした。
そして、沖での仇討ちを陸で祈っている乳母の局(猿之助さん)と女官たちが、仇討失敗の報をうけて身を投げるシーン、嘆き悲しむ局にもらい泣き。
女官が崖からとびおりる場面では、着物の裾をわざとはねあげることで落ちていくさまを見事に表現していました。
そして、手負いの平知盛がもどってくると義経の一行との最後の激戦。
義経は安徳帝をお守りすると誓うことばにすべてをたくして自害する局。
知盛も崖にのぼり、大きな碇の綱を体にまきつけて碇を海に投げ落とします。
知盛は沈んでいく碇に背をひっぱられて、両手をあわせて後ろ向きに海に落ちていくのです・・・
・・・泣ける・・・