ジュラシックワールド ー炎の王国-
※ネタバレ有りです
まず、満足度の高かった前作からの今作。
はっきり言って期待値は低く、観に行くのもやめようかと思いましたが、ジュラシックシリーズのブランドに惹かれてやはり観てしまいました。
結論から言うと、観て良かったです。
前作よりも倫理学的な部分にも焦点が当てられ、また人間ドラマも結構あります。
ただ、不満な点があるのも事実。
1点目。
恐竜の中にも、今まで以上に「良い」「悪い」のようなものが出てきてしまったような気がします。
いわゆる、正義の味方というやつでしょうか。
ラプトル、ティーレックスが出てくると安心感があるって・・・1作目と真逆ですね(笑)
2点目。
後半が、ロストワールドのオマージュなのか、屋敷でのシーンが長すぎるかなと。。
自然の中での恐竜の脅威と比べると、どこか人工的なパニックホラーという要素が強まってしまっているような。
まぁ、映画なんでそこはね・・・(笑)
3点目。
人災半端ねぇ・・・。
主人公たちのせいで、何人死ぬことになるのかと。。
4点目。
邦題。はっきり言ってセンスがないと思います。
炎の王国という邦題は予告だけ見れば確かにそうです。
しかし、原題は
fallen kingdom
これの意味するところは、すごく深いんだと思います。
恐竜の島の崩壊という意味もあれば、人間が頂点である生物のヒエラルキーの崩壊。
そういう意味もあると思います。
それが炎の王国って・・・ゼロ・グラビティ並みの酷さを感じました。
・・・ここまで批判ばかりしていますが、やはりパニック映画としての完成度はやはり高く、僕はこのシリーズが好きなんだな、と再認識させられました。
また同時に、1作目の完成度の高さも感じました。本当にバランスが良いんですよねー。
初代ジュラシックパークの凄さを、続編が出るたびに感じさせられますよね。
最後に。。
マルコム博士の
ようこそ、ジュラシックワールドへ!
というセリフがこの作品の全てだと思います。
パークから、ワールドへ。
このシーンは鳥肌が立ちました。
正直なところ、ジュラシックシリーズはここで終わってほしいです。
次は多分、純粋なパニックホラーになってしまうと思うので。
★9つ。