わがままと気ままの違い。
わがままの人は、馬は好きだが牛は嫌いな人。
そのわれのままに生き物に接する。
言動に一貫性があってよいではないか。
そういう人には、馬は喜んで近づけばいいし、牛は近寄らなければいい。
ところが気ままな人はこうだ。
あるときは馬をかわいがり、あるときは牛をかわいがる。
それはそれでいい。
が、一番困るのは、
機嫌がいいときは、馬をなで、たてがみで三つ編みを編むぐらいに馬をかわいがるが、あるときは、馬を虐待して殺してしまう。
牛にしたって、あるときは、牛の好きな塩をあげるが、あるときは、牛が嫌がる肉の類いを食べさせて殺してしまう。
(牛は坊主の師匠というぐらい、牛は肉の類いを嫌う)。
こんな人は言動に一貫性がないので、相手にしようにも、当てにならない人なのだ。
私がわがままはいいが、気ままはよくないというのは、そういうことである。