心は現象に対処するだけではなく、自分が描いた企図を実現させるためにもあります。
その企図の実現という成功体験を重ねるために、知恵を振り絞って、現象に対処するのであります。
確かニコロマキャベリが、運命というものは半分は人を支配するが、残り半分は人に任せていると、著書の君主論だか政略論だかに書いているのであります。
運命の荒波にもまれて没落する人は、無為無策で世の中の移り変わりに流されていた人であります。
企図には目的と目標があります。
目的は食うこと、目標は仕事であります。
大前提の食っていくことができなければ、その仕事はあまり良いとはいえない仕事なのであります。
採算度外視の仕事をする場合だって、本業で食っていけなければ、やればやるほど赤字になるわけでありますから。
何やらビジネスの話になりましたが、これが一番端的でわかりやすい例だと思います。
では、またお目にかかりましょう。