悪をなすなと言うより、善をなせということ。
どっちが簡単であろう?
札幌農学校の話をネットで調べてみると、
クラーク博士の赴任前は、
やれ「何々するな!」
そんな小姑みたいな張り紙が、ベタベタと張ってあったが、
さっぱり効き目はなかったという。
ところがクラーク博士がやってきて、
「紳士たれ!」
そう言ったら、学生たちの品行は改まったという。
だったら、日本教の戒律も、
「人に迷惑をかけるな!」
そんな禁戒よりも、
「世のため人のためになることをせよ!」
そんな勧戒に改めるべきであろう。
禁戒というのは、糞狭い牢獄のようなものだ。
が、勧戒というものは、広々とした大広間のようなものだ。
どちらの方が居心地がいいか、それは明らかであろう。