日本教の本尊は空気様だが、脇侍にいるのがお天道様とご先祖様だ。
もっぱらの本尊は空気様だが、まず日本教徒はお天道様の自分の言動に対する検察と、ご先祖様に顔向けができるかどうかを考える。
お天道様がみているので、昔の人は、人様が見てないところでも悪行を控えたが、今はお天道様の自分の言動に対する検察がないので、人が見てないところだと、やりたい放題をする。
さらに、日本教徒はご先祖様に対して顔向けをするために、恥ずかしい真似をしない。
最近はお天道様がみていても悪行を控えず、ご先祖様に顔向けのできない恥ずかしいことをする人たちが増えてきたが、それでも、周りの空気に逆らう日本教の異端者はいない。
日本教徒にとって、次の三つがエートスすなわち行動倫理である。
まずは空気様の顔色をうかがって傲慢な振る舞いを抑え、お天道様がみているので悪行を控え、ご先祖様に顔向けするために恥ずかしい真似をしないのである。
そして隣近所の自分に対する評判を考えて、隣近所の言動に合わせていれば、墓に入るまで、大過なく暮らしていける。
今日は日本教徒の本尊である空気様の脇侍、お天道様とご先祖様について書いてみた。